病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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鬼は外

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お母さん食堂 2020/2/1

今日のお母食堂は恵方巻き。私は料理教室のつもりで参加しました。
ハウスグランマに着くと坂上さんが具材は前日から準備してあり、あとはごはんを海苔に置いて巻くだけになっていました。
上手に巻けるようにユーチューブで確認。最初は上手く巻けなくて崩れてしまったのもありましたが、何本か作っているうちにだんだん上手く巻けるようになりました。
六人の注文なので、六本の恵方巻を作りました。そこに切り干し大根の煮物とビタミンcバッチリのイチゴもそえて、東大病院と女子医大に届けました。
東大には佐藤みどりさんが届けてくれました。
女子医大のお母様にお弁当を届けに行くと皆さんとても嬉しそうで、「いつもありがとうございます」「こんなに安くていいんですか?」「ママたちをごはんで応援させていただいて、こちらこそありがとうございます」とやりとりがあり、作った私まで嬉しくなりました。
この活動をこれからも続けていきたいと思います。
ガラガラドン 立澤ルミ

新型コロナウィルスにも負けず!

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2020年2月1日(土)

参加ボランティア 6人
遊んだお子さん  4人
👧さっき入院したばかりという女の子。
不安な様子で、トイレも「行かなーい!イヤだぁ!」と大声で泣いていました。
困ったパパ、オムツを買いに行ってる間、看護師さんが付いていました。ボランティアが交代。「一緒に遊ぶ?」とおもちゃを持ってベッドサイドに行きました。すると、ピタッと泣き止んでアンパンマンのキーボードを触りはじめました。どきんちゃん、カレーパンマンと言いながらおしゃべりも聞かれました。そこへ戻って来られたパパはびっくり!
なんで?というお顔です。
そのままボランティアとご機嫌に遊び続けたので、パパは「助かります」と言ってお出かけになりました。
遊びの時間が終わる頃にはすっかりご機嫌で、サッと自分からお片付けをして、笑顔でバイバイ出来ました。

👦以前はオレンジのエプロンを見ると、「遊びのボランティアが来るとママが帰っちゃう」と泣いて遊べなかった男の子。今日もママに抱っこされて「遊ばない」と抵抗していました。私が「トミカプラレールもあるよ」と言うと、「プラレールで遊ぶ!」と言って、お部屋で待っててくれました。
ママはボランティアが入るやいなや「本人が頑張るって言ってますので、出かけて来ます」とお出かけになりました。
今日は泣くこともぐずることもなく、ボランティアと楽しく遊ぶことが出来ました。
戻ってきたママから「ありがとうございました」と言われました。

🐥プレイルームでは二人の赤ちゃんと遊びました。1歳と7ヶ月です。
7ケ月の赤ちゃんはおばあちゃまと一緒でした。愛想がよくて、ボランティアが抱っこしてもニコニコ。あやしながらおばあちゃまともたくさんお話ししました。おばあちゃまは「上手にあやしてもらってありがとうございました」と言われました。
もう一人の赤ちゃんはベッドに一人でいました。プレイルームに出てもよいといわれ、90分抱っこしてあやしました。でも!お部屋に戻りベットに戻すと泣かれてしまいました。ボランティアとして、一番つらい離れ際を看護師さんがバトンタッチしてくださいました。

昨今新型コロナウィルスのニュースで持ちきりですが、今日もガラガラドンはいつも通りに子どもたちを訪ねました。
記録  佐藤みどり

グリーフケア登山

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 2020/1/30
高尾山に行ってきました。
頂上ではピカピカの富士山が出迎えてくれました。
ご一緒したのは「お母さん食堂」で知りあったママです。2年前にお子さんを天国に見送られました。
今回は3回めです。
「山に来ると気持ちがいい〜、でも足が筋肉痛」というので、クリスマスプレゼントは登山靴を。
今回はその登山靴デビュー登山でした。
「履きこごこちは?」
「靴底が厚いので、アスファルトが歩きにくい」
「荷物が重い縦走のときは靴底か厚い方がいいのよね、そのうち北アルプス行きましょうね」
歩きながら、この2年のことや、仕事の話など、たくさんおしゃべりをしました。
帰りは高橋家でお蕎麦を食べました。店内に柿の木が植わっている珍しい建物で、その木は切られず屋根を貫いています。
毎月高尾山を歩いていますが、蕎麦屋さんに入ったのははじめです。それより、何より、人がほとんどいない高尾山も初めてでした。二日前に雪が降ったからかな?

帰りにママからライン
👧いつもお誘いいただいてありがとうございます
山のフレッシュな空気と清々しい景色をみてとても良い気分転換になりました。娘も行きたがっていたので、今度は連れて行ってあげようと思います。

2020 初ガラガラドン

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ボランティア6人、遊んだ子ども3人

今年度初のガラガラドン。ナースから個室の2人のお子さんの遊びを頼まれましたが、寝ていたり、具合悪くて遊べませんでした。でもプレイルームに子ども3人とパパママがいてゲームをしたり、赤ちゃん抱っこしたり賑やかに遊びました。終了後はみんなで病院初カフェしました。今年もガラガラドン頑張りまーす。みなさんよろしく〜🎍
午前は「お母さん食堂」で四つのお弁当作りと東大と女子医大にに運んだり、忙しい土曜でした。

2020初「お母さん食堂」

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女子医大と東大に、お二人のお母さんに弁当をお届けしてきました。
正月も病院ですごされるお母さんたち、中には年単位で入院されておられる方も。
そんなお母さん方が少しでもこのお弁当で元気を出していただけましたら幸いです。
今年もお母さん食堂をよろしくお願いいたします。

2020 新年を迎えて

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2019年を振り返るとお母さん食堂が活躍した年でした。この1月で丸2年になります。
食堂は若松河田にある国立国際医療研究センター東京女子医大のみならず、東大にも広がりました。いずれも高度医療を提供する病院です。
腎臓や心臓移植をうけた子供たちが元気を取り戻して退院されていくのを目の当たりにして医療技術の進歩を感じました。生死を分けるような難しい手術を受けて、寛解をたもっているお子さんもいらっしゃいます。
一方でお子さんを亡くされたお母さんたちとの出会いもありました。そのお母さんたちと山歩きをしたり、クリスマス会では一同に会して食事を囲むこともできました。

お母さん食堂は、当初始めた思い以上にお母さんたちに喜ばれる活動となり、NPOの役割を一層自覚させられています。
多くの賛同者の皆さまに心より感謝しながら、新年を迎えています。
今年もどうぞよろしくお願いします。

 

お母さん食堂を利用されたママからの投稿

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今年の8月から毎週、美味しいお弁当を頂いています。食欲がなくても、不思議とお母さん食堂のお弁当は全部食べられます。自分では無い誰かが“私の為に食事を作ってくれる”ことは、“私のことを大切に思ってくれる人がいる”ことだと思います。
母になると、つい自分のことは後回しになります。病児となれば、尚更です。だから、お母さん食堂のお弁当を食べると、私自身も大切にして貰えると思えるのです。次男が発症したのは、生後9ヶ月。慣らし保育も終わり、仕事に復帰しようとしたゴールデンウィーク明けでした。突然、小さな命が消えそうになる恐怖に襲われました。幸い、何とか命を取り留めて、そして長い闘病生活が始まりました。
 3歳になった今でも入退院を繰り返しています。24時間家族の付き添いが必須な時期もありましたが、今はきょうだい達(5歳と1歳)を保育園に預けている間に面会に行きます。普段は自分で作ったお弁当を持って行きますが、お母さん食堂の日は、お弁当を持たない分補充用の洗剤やオムツなど重い物を持って行く日にしています。
 お弁当は病室まで届けてくださいます。子どもの様子を気遣いながら、私の話しを聞いてくださいます。勇気づけられたり、アイディアを頂いたりして、とても楽しい時間です。また、お弁当と一緒におかずを多めに作って持たせてくださいます。家に帰ってから、少しでもきょうだい達と過ごす時間が長く取れるようにと。
温かい心遣いが、心に染みます。子どもが病気になって一番困ることは、何でしょうか?
私達は、経済的に困窮しました。それまで共働きだったので、収入が減りました。育休が明けてこれからと言うタイミングだったので、蓄えが充分ではありませんでした。そして、何より保険に入っていませんでした。公費入院費は免除されますが、病児の食費、洗濯代、面会の交通費、付き添いの食費など想定以上に出費があります。その中で、削れるのは付き添いの食費です。出来るだけ安い食事を病児の様子を気遣いながら、掻き込むようにして食べます。時には、食べることを諦めることもあります。子どもが欲しがらないように隠れて食べることもあります。安く済ませる食事は、栄養が偏ります。長く続けば続くほど、食事の楽しみが無くなります。
病院は付き添いを前提に作られていないため環境整備が充分とは言えません。大部屋ともなればカーテン一枚で仕切られた狭い空間は、プライバシーがなく、共用のシャワールームでの入浴や狭く硬いベッドでの睡眠で、体調を崩してしまう方もいました。
 そんな中で1食2百円という安価で、いろどり豊かな季節感あふれたお弁当が届くのです。手間のかかる栗おこわのときは感激しました。こうした思いやりあるお母さん食堂がどこの病院にもあれば、付き添いの苦労は軽減されると思います。お母さんが元気で笑顔でいる方が子どもも嬉しいと思います

認定NPO法人病気の子ども支援ネット遊びのボランティア発行「いたいのいたいの飛んでけ通信」はホームページからお読みいただけます。