病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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時間をのばすことはできないの?

2010年2月23日(火) {%家webry%}白血病で在宅療養中の小学2年生男子の在宅訪問の感想

「時間延ばすことは出来ないの?」

今回の訪問はK君からのまさかの言葉で終わりました。

今回、家庭訪問ボランティアは2回目。前回の経験はあるものの今までと違い今日は1人で訪問しました。これまでボランティアは二人で訪問していたので、1人で遊ぶということでどうなるんだろう?と多少の不安はありました。でもせっかくなら2人でしか遊べないことをしようと思ったのでK君が好きなゲームを持参し訪問しました。持って行ったおもちゃはどれも気に入ってくれ前回も遊んだ遊戯王のカードゲームなどきらきらの珍しいカードを見せると「いいなあ。」と言ってくれました。

またその中でもポケモンのゲームはK君も持っているということもあり興味を示してくれたので一緒に遊びました。お互いにどんなポケモンを持っているのかなどゲームの話で盛り上がり、最後は対戦。K君の勝利でした。最後はwiiで2人で協力しながら遊んだところで時間終了。そうするとK君「もう少し遊べないの?」。少し意外な言葉で僕自身驚きました。K君はパパっ子で、病院ではパパがいるときはボランティアに「今日は遊ばない!」と断られたこともたびたびあったからです。

「何時間でも大丈夫だよ!!!」と言いたい気持ちでいっぱいでしたが、家庭の都合ややはりここはしっかりけじめをつけねばと考え、心の叫びを押し殺しつつ泣く泣く遊びは終了。ちゃんと理由を話すとK君もわかってくれました。K君は終始相変わらずの元気で最後は玄関で笑って手を振ってくれ訪問を終えました。{%男の子ヒゲdeka%}勝 青山学院大学

【経緯】K君は昨年9月に退院。現在は外来で週1~2回通院。ときどき1週間前後の入院治療もあります。このように退院後も治療が続き地元の学校に通えない子がいます。家に先生が勉強を教えにきてくれています。でも訪問教育は週3回、1回2時間程度。それでは足りないし、子どもも誰かと遊びたがっていて「病院にいるより孤独なんです」とパパの声。ボランティア訪問日はパパが早めに仕事を終えて帰宅します。

お家にまでボランティアがいくの?という思いもあります。しかし退院後、半年たっても復学できないがんの子どものおかれた現実。K君は病院で1年半も厳しい治療を受けていました。何か手だてはないかと思い、ご家族と話し合って月2回ですが在宅訪問を開始しました。

遊びのボランティアは多様な人たちの集まりです。大学生のお兄さんはこんなわんぱく君に出番です。

小児がんは入院中も退院後も支援が必要だということを学んでいます。コーディネーターさかうえ