ボランティアキャンセル こんなこともある
3月2日(火) きょうはボランティアのキャンセルがあった。こんなことはめずらしいがたまにある。
以下、病棟師長とボランティアコーディネーターとボランティアらとのやりとり
朝9:00、事務局よりコーディネーター坂上が病棟師長に電話。
「もしもし、今日A君の具合いかがですか?今日は木村君と伊藤君が19時から訪問です。A君に、来週からきつい治療が入ると聞いていました。遊べる状態でしょうか?」
師長「確認します、ちょっと待っててください・・・かなりきついです」
坂上「どうしましょうか?」
師長「そのときになってみないと、今はなんとも・・・気がまぎれて遊べるときもあるしですねえ・・・」
坂上「わかりました。ボランティアにはそういう状態であることを伝えます」
9:15 木村、伊藤 両氏へ坂上よりメール
「かくかくじかじかで今日のAくん、きびしいです。もし行っても遊べなかったら顔だけ見せて、声をかけてくるだけかもしれない。そういう状況なのでよろしくお願いします」
「了解です」
19:00 木村くんから坂上に電話が入る。
「本人が布団をかぶって声をかけても起きないので今日は無理みたいです」
「わかりました。ごくろうさまです。空振りになってごめんなさい」
この会話、A君(白血病小5男子)の訪問について事務局・病棟・ボランティア3者のやりとりです。入院して半年になるA君。訪問教育のない火曜の夜と水曜の午前に毎週90分、ボランティアが二人ペアで遊びにいってます。これまでどんなにきつい治療のときでも「遊ばない」と言ったことはありません。吐きながら、のう盆かかえても遊びたがり、ボランティアの来る日を楽しみにしていました。
抗がん剤の治療は何度か繰り返されます。先週土曜に「ぼく、今度一番きつい治療するんだ。でもこれが最後だからがんばる!」といっていたA君。今日は相当にきついんだろうと想像します。ボランティアたちはA君の快復を祈りながら病院を出たといいます。
「寒い中、遠路ありがとうございました」と私は空振りボランティアの二人にメールしました。一人は千葉の先から往復4時間かけて病院に来ていました。病気の子どもと遊ぶボランティアはときにこのようなことに遭遇しながら冬の夜道を帰ります。
コーディネーター坂上