病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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平日訪問たっちゃん

2010年7月12日

6月から小児がんの治療をしている10歳男子たっちゃんへの平日訪問がはじまりました。

活動記録より

僕は大学院で「長期入院の子どもたちの生活をより快適にするメディア(おもちゃやゲーム)のデザイン」を研究しています。病院ボランティアは今年の3月からはじめ、毎週土曜に訪問しています。

今週からたっちゃんの平日訪問にも参加させていただくこととなりました。

 今日は、僕が持ってきた“恐竜の飛び出す絵本”を一緒に読みました。2人で絵本を読み合いながら色々な話で盛り上がりました。「この飛び出す部分は糸を使ってるね」とチェックしたり、「この部分なら僕たちでも作れそうだね」と話し合ったり。やっぱりたっちゃんはモノ作りが好きなんだな、と感心しました。いつか2人で、飛び出す絵本作りに挑戦するのも楽しそうです。

 その後、坂上さんの持ってきた「The T」というパズルゲーム。これは木片を組み合わせて、ある決まった形を作るというとても難しいゲームです。2人ともパズルに真剣になるあまり、途中で黙り込んでしまいました。それでも最終的に形が完成したときは思わず2人で歓声をあげてしまいました。一緒に一つのモノを作るのが本当に楽しかったです。

 パズルの後は2人で「ジェンガ」と「オセロ」を続けて勝負しました。どちらも頭を真剣に使うゲームなので2人とも必死で遊びました。勝敗は1勝1敗…。二人とも負けず嫌いなのでまた対決したいです。

最後はたっちゃんのトランプを借りて、お母さんと坂上さんも含めた4人で遊びました。特に盛り上がったのが「神経衰弱」で、これはたっちゃん圧勝でした。

今日は初めての平日訪問でしたが、たっちゃんは土曜と変わらず、明るく接してくれたので僕らも楽しく過ごせました。これからもどうかよろしくお願いします。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科学生