病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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コーディネーターの仕事

2010年7月17日(土)

今日はコーディネーターの坂上さんが出張のため、私が交代した。

ガラガラドンで活動して2年目。コーディネーターの仕事はこれまでにも経験していたが毎回ドキドキの緊張から始まる。コーディネーターは子どもと遊ぶことはしない。子どもたちとボランティアをマッチングして、その後の状況の変化に対応して全体をみていく役割だ。年齢も性別も様々なボランティアの個性を活かしてマッチングしたいと心がけている。

この日は感染症の子どもが複数いるとのことでプレイルームの使用ができずベッドサイドのみ。遊びが可能な子ども14人にボランティアが13人、全員に振り分けるにはボランティアが揃わない中で始まった。

11時過ぎ、看護師さんから相次いで「泣いてる子がいるんですがボランティアさん来てもらえませんか」とのことで、別の子どもをみていたボランティアを大泣きしていた二人の子どものもとへ。しばらくすると泣き声が聞こえなくなりホッと一安心。付き添いのママから感謝の言葉を頂き私も嬉しくなった。

別の部屋の女の子はあまり喋らず表情も硬い。iPadを使いこなす学生ボランティアが女の子の顔写真を取り込んで赤ずきんちゃんの顔の部分を彼女にした。女の子は画面を見ながら話しかけたり笑ったりしている。女の子の笑顔に感激した。

全体を見回りながら、たくさんの笑顔や弾む会話に出会うと本当に嬉しい。

私は現在39歳。37歳のときに息子を病気で天国へおくった。息子の闘病生活中、小児病棟でたくさんの家族と出会いそれぞれが抱える苦労をみた。私が経験したこと・感じたことを生かしていきたいと思い、38歳で大学生になり今、社会福祉の勉強を始め、「遊びのボランティア」に出会った。

毎回子どもが「楽しかった!」という顔を見て嬉しくなり「また遊ぼうね!」と思える90分をみんなでつくり続けていきたいと思っている。 ボランティア Y子