病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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助成金の審査を受けて

2010年8月3日(火)

この日は某助成金の審査員が事務所に見えました。

「今度、継続の申請をなさいますか?」

「はい」

「新しくハウスグランマ事業をなさるそうですがどんな事業でしょうか?」

「病院の近くにマンションを借りて、ここから親子を応援しようと思っています。私たちが昨年遊んだ子どもは延べ807人でしたが、そのうち222人は3カ月以上の長期入院児でした。高度医療の病院には小児がんや呼吸器を付けている重い子供がいます。重くなるほど付き添いが大変です。食事は病院では出ませんのでコンビニでおにぎりを買って済ましていたり…。子どもが病気でつらいときに、こんな食事でいいんだろうかと思っていました。あるとき、白血病の坊やのお母さんが『病院の前におばあちゃんちがあったらなあ』ってつぶやくように言ったんです。それで思い切ってマンションを借りました。私たちがおばあちゃんちになろうって。ハウスが出来たら地域の主婦が参加してくれます。ケーキを焼くのが好きだから、病院のお母さんたちに届けようとか、栄養が偏らないようにサラダを届けようとか。それで真っ先に冷蔵庫の大きいのを買って、今オーブンレンジを注文しているところです。付き添いのお母さんたちにも寄ってもらって、コーヒーを飲んでいったり、親同士がここでつながったり、子どもがボランティアと遊んでもらったり、入院のときも外来のときも利用できます。8月15日はここで夏休みの宿題を一緒にやることになっています。退院した子供たちもここで仲間と出会って元気になれるし。宿泊施設が全国にありますが、そこと違うのは遊びのボランティアの派遣、そして入院中の親子の暮らしの応援、そして外来など退院した親子も利用できること。つまり入院中から退院後までトータルな支援ができることです。地域の皆さんや企業の方にもみなさんに助けてもらいたいと思っています」

助成金がこのように使われることは企業にとってもうれしいことです。みなさん、がんばってください」

「よろしくお願いします」

この助成金は人件費や事務所の家賃なども認めてくれるものです。受かるといいなあとお祈りしました。理事長坂上