病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

過去のブログはこちら

“ハウス・グランマ”事業10月オープン

{%家webry%}2010年10月

「病院の近くにおばあちゃん家があったらいいのにねえ」

ある日、2歳坊やのお母さんが言いました。

坊やは白血病で一年以上入院していました。入院が長引くとお母さんは大変です。

付き添いを交代してくれる人が近所にいませ

ん。食事も出ません。お風呂も銭湯にいかなくてはなりません。

そういうお母さんたちの力になりたいと、病院の近くに事務所を借りました。

事務所はワンルームの小さなスペースですが、お母さんたちにもご利用いただけたらと思います。

1、コーヒーサロンの提供 (毎週金曜日午後2時~4時半) 

・スタッフが温かいコーヒーや紅茶をご用意します。おしゃべりしたり、親同士の情報交換ができます。

2、シャワー・お風呂の使用 (毎週金曜日午後2時~4時半 要予約) 

3、キッチン・冷蔵庫・オーブンなどの使用 (要予約)

※ハウスの使用は無料。この日以外でもお困りの方はお電話下さい。ご相談に応じます。

このハウス・グランマ事業はNPOの事務所を提供するものです。

始めての試みですので最初の一歩は曜日と時間を決めました。

ここで付き添いのお母さんたちが「お茶して」「おしゃべりして」、元気になっていただけるような活動をみなさんと話し合って考え、事業をだんだんに広げていきたいと思っています。

なおこの事業は区など行政からの支援は受活動をけられません。利用者が区民・都民だけではないからです。

実際高度医療の病院には地方や外国から来る患者さんもおられます。運営は寄付によって支えられています。

NPO事務所アクセス

都営大江戸線若松河田駅若松口 タリ―ズコーヒー店の角 

そば「きつねや」隣YSビル302号室

問い合わせ先 03-6380-3115  携帯080-5527-4379 代表さかうえかずこ

{%クローバーwebry%}こんな家族の声に背中を押されて

地域でも安心して遊べる場を”6歳児の父・ひとり親

息子は6歳の時に白血病になった。病院には風呂は無い。洗面所で頭を洗い、タオルで体を拭くぐらい。食事はコンビニの弁当や外食ばかりで飽きがくる。父子家庭のため仕事の後に時間がある時は、一度家に戻り、シャワーを浴び、着替えて、着替えを持ち、仕事の準備をして病院へ戻る。とにかく毎日が病院と仕事の往復でゆっくり休める暇がない。

病院内では同じ病気の子と仲良く遊んでいるが、外泊時には友達がいないし安心して遊べる場所や食事制限で外食できる場所がない。病気の子が安心して遊べる児童館みたいな施設が出来ないだろうか。

やっと退院したのに有意義に暮らせない”19歳の子の母・ひとり親

現在19歳の息子は高校1年のとき、急性リンパ性白血病と判明し、骨髄移植をしました。移植から1年たったころ、杖をついて歩けるようになり退院しました。現在は2週間おきの外来受診となりました。入院中は病院の中で守られていますが退院後が問題です。

私は7時過ぎには家を出て仕事にいき、5時半まで勤務があり、息子は日中、祖母と過ごしています。祖母も仕事があるので8時半から3時まではひとりで過ごしています。区役所で「在宅支援があるのか」と相談したところ、福祉の窓口に行ってみてくださいと言われただけ。息子は退院後、自由な時間はたくさんあるのですが、外出に制限があり、有意義に時間を使えないもどかしさを感じています。

腰痛になってマンションを借りた 2歳児の母

2歳半で白血病になりました。注射や採血、検査もつらい。中心静脈カテーテルを挿入するまでの2ヵ月間は体が針山。けれどもボランティアさんと遊ぶ中で娘が笑うようになりました。実家は地方で頻繁には来られません。病院は付き添いの食事が出ません。お風呂も入れません。娘が寝てから買い物や用事をすませます。夜中にタクシーで銭湯に行ったこともありました。入院して1年たったころ、寝返りもうてない簡易ベッドで私が腰を痛め、家でひと月ほど療養生活を送りました。たった2歳の子を病室に残して心配でたまりません。この時もボランティアさんにお願いして週に3~4日、時間を延長して付き添っていただきました。この腰痛の一件から私は退院までの間、病院の近くにマンションを借りて夜はそこで休むようにしました。

目が見えない娘に付き添って 8歳の子の母

悪性リンパ腫で入院。視力が落ちて盲目になりました。ボランティアさんが個室に来て下さるようになって笑顔が増えました。最初は週1回でしたが、3回から4回お願いしました。私といた時は、5分の買い物、トイレでも「行っちゃだめ!」「早く帰ってきて」、と言われていました。個室なので誰もいないととても不安が強かったのです。ところがボランティアさんのいらっしゃる日は、買い物から帰ってくると、廊下にも笑い声。「ママもう帰ってきたの!」とこちらが拍子抜けするほどでした。私は安心して買い物に行ったり、食事をとったり、銭湯に行くことができました。亡くなった後もお手紙や焼香に来ていただいたり、今も慰められています。