病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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付き添いのお母さんとの面接で感じたこと

 20011年1月20日   遊びのボランティア・ Y・M  12月から一人の男の子の平日訪問が始まりました。平日の訪問は入院期間が3か月以上の長期入院の必要な方を対象にしています。4歳のA君は半年ほど入院が必要だということで、土曜のほか、毎週火曜日にボランティアが二人で訪問してます。約1カ月がたったこの日、付き添いのママと面接をしました。 面接はボランティアの訪問が親子のために役立っているかを確認するためです。 私はコーディネーターの坂上さんと一緒に同席させていただきました。実際お話して、A君のママは穏やかで優しい印象を受けました。長期入院になるA君をご両親・おじいちゃんおばあちゃん・ご近所のお友達の協力も得ながら皆さんで支えられているお話を伺いました。ママが仰った「一人がこけたらおしまいですから」の言葉に、病気の子どもを支える厳しい毎日が感じ取れました。お話を実際に伺うとご家族が抱える負担がいろいろあることがわかります。病棟に給湯器がないことで、温かい飲み物は自販機で買うか持参しているそうです。薬を飲むときのお水は自宅からペットボトルを持参していること(2ℓは重い!)。病院まで通う電車代が何万円もかかっていること。ママは毎日ご自身のお昼ご飯のお弁当を作って病院へ来ていること。下にはほかにもきょうだいがいて、そのきょうだいはおばあちゃんやご近所のお友達にお願いしていることなど、長期になると体力と気持ちを維持していくことは大変だと思いました。 私自身も子どもの長期入院を経験しました。その時は誰かに頼るなど考えたことがありませんでした。親として、子どもにつらい治療をさせてしまうことへの自責の念もあり、今から思えばかなりな負担も負担と思うことなく夫婦で背負っていたと思います。この面接から坂上さんが「お水とマスク、そして火曜日はお弁当をご用意しましょうか」と提案すると大変恐縮していらっしゃいました。「お水やマスクは企業の寄付があります。病院の近所に事務所(ハウスグランマ)を構えたのはもっと力になれることがあるんじゃないかと思ったからなんです。」と坂上さん。私もかつてわが子が闘病していた時分に置き換えてみて、あの時、こんなふうに誰かに声をかけてもらえたら恐縮しながらもとってもありがたく感じただろうと思います。経済的負担も精神的負担も全て自分たちで背負うことが当然と頑張っているご家族に、子どもの遊び相手だけではなくご家族の負担をほんの少しでも軽くする事は何かないだろうか、その中から私たちにできる事は何かを探していくのも、この活動の中で大切なことだと強く感じました。(Y・M) 写真はお母さんへのお弁当サラダたっぷり 
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野菜ジュースと水はJTからのご寄付です 水は薬を飲むときに必要でとても喜ばれています