病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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『プロボノ~新しい社会貢献 新しい働き方』出版記念セミナーに参加して

2011年 5月18日(水) 19:30~21:30 会場:日本財団 2階大会議室

プロボノのことを最初、僕はよくわかりませんでした。『プロボノ~新しい社会貢献 新しい働き方』という本を読んで実際に著者の嵯峨生馬さんの話を聞いて「社会的・公共的な目的のために、職業を通じて培ったスキルや知識を生かすボランティア活動」であることを知りました。一般的に言われているボランティア活動との違いは、その人が持っているプロフェッショナルなスキルや知識を生かしているかどうかということ。例えば、弁護士が週末に地域の植林活動に参加するか、どこかのNPOなどに契約書作成の支援を無償で行うかの違いです。

今回のセミナーの講師の嵯峨さんが主宰するサービスグラントは、プロボノ集団です。一社会人が、自分のスキルを使って様々なNPOを支援する団体です。私たち病気の子ども支援ネットのホームページも、サービスグラントの人たちによって、製作して頂きリニュアールしました。今日のセミナーでは、プロボノについて実にわかりやすく教えて頂きました。そもそもボランティア活動とは何か、その中でプロボノとは何か。またサービスグラントの活動も成功例だけではなく、支援する側・支援される側の思いが上手くすりあわなかったこともあり、そのような失敗例も話して頂きました。「あなたができる特別なこと」で社会貢献する。嵯峨さんの言うプロボノとは、個人と社会との関わり方において、とても上手い仕組みだなと感じました。

僕らガラガラドンに目を移してみると、かなり多くの人がプロボノを実践していることに気づきます。現役の保育士や教員が子どもと接していたり、会計の知識を持っている人が、事務局の会計業務を支援したりと。また、嵯峨さんはセミナーの中で「組織の中では、マネジメントをする人が必要だ」と言っていました。ガラガラドンプロボノが実践できるのは、事務局がマネジメントの役割を担っているからだと思いました。例えスキルや知識のある人がいても、いきなり個人的に病院に問い合わせて「ボランティアさせて下さい」「プロボノさせて下さい」と言っても、うまくいかないと思います。スキルを持っている人と病院をつなぐ役割として、NPOが機能しているのだなと改めて感じました。

僕自身も、仕事で得たPCスキルをNPOの事務仕事に生かすことができ、実際に子どもと遊ぶ活動以外にも、このような関わり方があるのだなと感じています。これからも自分のできることでNPOに関わっていけたらなと、セミナーに参加して感じました。ボランティア木村