病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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お正月も遊びのボランティア

2012年1月3日 時間16時半~18時半 

遊びのボランティア 山本 川波 (途中で坂上)

遊んだ子ども Aちゃん (12歳) 11月から白血病のため入院

{%門松webry%}年明け早々初ボランティア。Aちゃんの個室に川波さんと訪問しました。お正月付きっきりだったお母さんが病院に寝泊まりするのも今日までと聞いていたので、もしかしたら、ご機嫌斜めかも・・・。などという心配も取り越し苦労で、いつもとかわらないAちゃん。 この日のAちゃんのリクエストは折り紙。しかも、すこぶる難しい折り紙の本です。出来上がり図は3Dの写真になっています。犬だったり、恐竜だったりするのですが、複雑なことこの上なし!谷折り、山折り、中割折り、かぶせ折り・・・。大人の悪戦苦闘ぶりを横目で眺めながら、ご本人はスティッチの立体パズルにチャレンジです。途中、ガールズトークに花を咲かせながら、ようやく初級編のいるかを作り上げました。 一息入れた後、今度は透き通った綺麗なブルーのスティッチの立体パズルに挑戦。これは本当に入り組んだパズルで、さしものAちゃんも時々わからなくなります。それでも苛つくこともなく、完成させました。 その後はUNO。Aちゃん所蔵の可愛いキティちゃん柄のUNOがでてきました。ところがこれが曲者でした…。新ルールのカードが入っているのです。そのカードが出てきたら、隣の人と持ち札をそっくり取り替えることができます。そんなカードが入っているなどとはこれっぽっちも知らず、ゲームを開始。順調にカードを減らし続けた私は、威勢良く「ウノ!」。にやっと笑ったAちゃんが見たこともないカードを出しました。「なに!?これ。」と私。「ん?あのね、隣の人と持ってるカードを全部取り替えられるの。」と涼しい顔。えっ、え~~~!せっかく、せっかくウノまで漕ぎ着けたのにぃ~。悲しいかな、やっとウノまで減らし続けたカードはAちゃんの手の中に、Aちゃんの大量のカードの束は私の手の中に。

こんな落とし穴が隠されていたとは予想もしていませんでした。結局UNOを3戦ほどして、この日の遊びを終えました。 お母さんに話し掛けながら「ね、お母さん。」と笑顔のAちゃん。お母さん、と呼び掛けることができる人がそばにいるというのは、何と素敵なことなのでしょう。そんな心の平穏がAちゃんの免疫力を上げて、病気が逃げだしちゃえばいいのに…。平日と言っても、まだ正月休みでガラガラの帰りの電車内でそんなことを考えながら、帰路につきました。 小学校教員山本 

最初はYさんが持って来たおもちゃをいくつかお披露目しましたがお気に召す物はなかったようで…折り紙になりました。それぞれ難関の作品にチャレンジ。悪戦苦闘。他にYさんがお箸入れを教えてくれて折り紙教室になってしまいました。お母さんはとても器用です。Aちゃんは折り紙に飽きるとパズルを始めました。プラスチックのパズルで私はAちゃんに手伝ってもらいながらやっと完成。悪戦苦闘している私にヒントをくれたり手伝ってくれます。残りの時間でウノをやりました。3回中全勝。かなり強いAちゃん。負けると「変な顔」の罰ゲームをやらなくてはいけないので私も大人げなくつい必至になってしまいました。訪問したときは途端に、「ヒマ~」と(言葉には出さないけど)遊びたいオーラを沢山感じました。約2時間ほどがあっという間でした。今度はウノ負けないぞ~!保育士川波

途中から「あけまして、おめでたくないねえ」と言って病室に顔を出しました。

すると「めでたいよ」とAちゃん。「だって、お年玉たくさん、もらったもん」

ニヒヒヒ~と笑いっぱなしのお顔はウノに勝ったからか?懐が暖かいからか?

Aちゃんの笑顔がボランティアにはなによりのお年玉でした。

ボランティアコーディネーターさかうえ