病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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夏休み企画 「油絵を描く」 退院児支援

2012年8月15日 参加者4人 

  たっ君(7歳)と弟(6歳) ママ 絵画指導はガラガラドンのいくこ先生(元造形教室主催)

今日は造形教室の先生いくこさんのご指導で小学2年生と幼稚園年長の男子が油絵に挑戦しました。

 

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いく子先生が「これからママに500円もらってください。お買いものにいきます。好きなものを3つ買ってそれを描きます」「今日の教材費はいりませんが、キャンパス代として500円をこのような形で出してください。買った物はどうぞ、お家にお持ち帰りください」

「ただいま~」

スーパーの袋から取り出したものは「みかん りんご とうもろこし きゅうり」

「ぶどうは高かったから買えなかったの」

あぶらえのキャンバスは6号と4号。

最初にキャンバスのうらに2012年8月15日と自分の名前を書きました。

たっ君くは りんご とうもろこし きゅうり

弟君は とうもろこし きゅうり みかんを選びました。

最初にキャンバスを同じ大きさの画用紙が渡されました。それにしたがきをしました。

野菜の配置や大きさを下描きできめてから、今度はキャンバスに鉛筆でかきました。

「何からかこうかな~、きゅうりにしよっと。だっていちばんむずかしそうなんだもん」

「いっこさん、描きました」 

「ちょっときゅうりがちいさいんじゃない、大きさ良く見てね」

「とうもろこし、もうちょっとデブでしょう」

「どこから色ぬるの?」「どこでもいいですよ」 

「ぼく、この前、川で遊んですべってここ切れたの 血がいっぱいでた。注射したけど泣かなかった」

「えらかったね~、たっ君は病院にいるときも、注射泣かなかったもんね」

「うん」

ママが「病院にいるとき、いっこさんといっぱい遊んでもらったのよ。覚えてる?ペットボトルのふたを台にはって、迷路作ったり」、「その作品、今でもかざってあるんですよ」。

たっ君も弟君もいくこさんも手を動かしながらおしゃべり止まらず。そうやって野菜や果物の作品ができました。

絵を描いたあとはみんなでランチを食べました。からあげとブロッコリーとゆでとうもろこしとソーメン。たっ君はソーメンを8杯、弟君は7杯おかわりをしました。

たく君は2歳のときに病気になり1年半ほど入院しました。当時弟君は1歳の赤ちゃんでした。

遊びのボランティアが毎週土曜日と平日にも週に1~2回、訪問。当時のたっ君はもっと小さい体に点滴がついて、ベッドから出れなかったり、吐き気や熱が高かったり、苦しい日々でしたが、いつでもボランティアを待ってくれていました。とくにお絵描きや工作が大々好きでした。

今でもたっ君は2カ月に1度の通院が続いていますが、遊びのボランティアとはこんな形で交流が続いています。元気になって日焼けして川遊びができるようになった子どもの姿を見て医療の進歩に心から感謝します。そして元気になったこどもの姿に出会えることは遊びのボランティアの最大の喜びです。 さかうえかずこ

「大きさ、いろ、かたち、よく見てね」いくこ先生とこどもたち

 

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食事をかこんでおしゃべり「病院ってけっこうたのしかった!!」

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後からいただいたママからのメール

{%メールwebry%}今日は本当にありがとうございました。二人ともとても楽しかったようでまた来年も行きたいといってます。{%笑いwebry%}お昼ごはんまでご馳走になり、すみません。ではまた、次の外来の日を楽しみにしています。いくこさん、ありがとうございました。