病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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病気がふっとんだホスピタルクラウンマジック  病棟行事9月

2012年 9月20日 午前10時半~12時 遊んだ場所病棟の廊下と3個室 ボランティア6人 クラウン2人  参加した親子19人(子ども12人、付き添い家族7人) 次々とマジックが飛び出るクラウンさんの袋
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子どもたち「エイヤトウ」
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今日は毎月の病棟行事の日。クラウンさんをお招きしました。 クラウンさんってどんなことをするのか? とっても不思議なことが目の前で起こりました。 ベッドでゲームをしている男子がいました。「今日はクラウンさんが来るので廊下に遊びに来てね」病室まで誘いに行くと、「ぼく、ここにいる」するとママとパパが「ずっと部屋にいないで、少しは歩きなさいって先生も言ってたよ、ちょっとだけでも行ってきなさい」するとしぶしぶ、その男子A君は歩き始めました。小学2年生、体を折り曲げ、足に力が入りません。壁によりかかりながら、途中休み、休み(とっていっても15mくらいの廊下ですが)とても具合が悪そうなので誘って悪かったかなあと思いました。「その姿勢じゃ床に座るのきついですね、ソファーを用意しましょうか?」パパとママが「すみません、そうしてもらえたら助かります」A君はソファに寄りかかりぐったり目を閉じていました。この日は他に4歳、5歳の男子や小学生の女子、男子もいて、9人ほど廊下に集まったところで「始まり始まり」 最初は何やるんだろう??とみていた子もクラウンマジックが始まると目が点になってクラウンの持つ絵本に釘付け。だってクラウンが「グルグルパア」とおまじないをするだけで絵本の文字が消えたり、色がついたり、白黒になったり。親子で「え~、どうして~」パパもママも大喜び。 クラウンさんが子どもたちを見まわして、誰か、「グルグルパア、ってこの本に魔法をかけてくれないかな」するとなんとあのA君が「はいっ」元気よく手をあげ、すくっと前にたち、手を大きく振り回して「ぐるぐる ぱあ!!」すると絵本もがらりと変わり拍手。「エッヘン」というお顔。驚いたのはパパママ、ワタシ。さっき、背中を丸めてよたよたしていたのに?? クラウンさんは次々とマジックを披露。袋の中からいろんなものを取出して色を変えたり、中身を変えたり、あの手、この手のマジックに、どよめき止まらず。笑いのスイッチがはいるとクラウンが歩くだけでゲラゲラ、バルーンが割れて、ゲラゲラ、笑いがとまりません。ここは劇場か?って感じ。子どもの笑い声についつい看護師さんやお医者さんも仕事の手を休めて嬉しそうに見ていました。病院にはいろんな年齢の子がいて、病状も様々、どの子も痛み、辛さを我慢しながら、ここにいます。親もせつない思いを抱えています。A君同様、この時は完全に病気を忘れ、痛みが飛んでいってました。クラウンさん、重いトランクをひっさげて、子どもたちのためにありがとうございましたまた遊びに来てくださいね~。務局 コーディネーター 坂上和子 個室にもガウンを着て入ってもらいました
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