病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

過去のブログはこちら

卓くん 24歳 おめでとう 在宅訪問

2012年10月13日(土)11時~12時 訪問 4人(坂上、堀江、石井、佐藤)

今月17日にお誕生日を迎える卓くんのお祝いに4人でご自宅を訪問しました。

お誕生会のためにボランティアの中田さんがケーキを焼いて下さいました。たまたま私の家から車で10分ほどのところでしたので、前夜、8時にケーキを受け取りに伺いました。

クグロフという山型の型で作ったスポンジのマーブルケーキで、上からたっぷりと粉糖がかかっていました。

本来はアーモンドパウダーを入れるそうですが、卓くんが食べたとき口の中で溶けずに残ってしまうので、それを考慮して入れずに焼いてくださいました。

大事なケーキをお預かりした私は、翌日、電車に乗りながら、揺らして壊さないよう、ドキドキしながら慎重に卓くんの家まで運びました。

堀江さんが、大きなキーボードを抱えて登場。

坂上さんが「卓くん、このケーキは富士山をイメージして作ってもらったのよ。」と早速卓くんにケーキを披露。

ボランティアのみんなからのお祝いメッセージを小さな旗に描いて、ひとり、ひとり言葉を読み上げながら、坂上さんが旗をケーキに立てていきました。ケーキの回りにぐるりと旗が立ちました。

最後に坂上さんの「よ、日本一のいい男!」という旗を山頂に刺しました。そして24という数字のろうそくをたてて灯をともしました。

堀江さんがキーボードで前奏をひき、皆でハッピーバースデイの歌を歌ってお祝いしました。

その後、私はグレープフルーツとペパーミントの香りをティッシュにたらして、さわやかな香りを枕元に漂わせ、卓くんにタッチケアをしました。

その間、堀江さんの澄んだ音色のBGMが奏でられ、とてもいい気持ち♪私の心まで洗われるようでした。

タッチケアの後はケーキのおすそわけをいただきました。お母さんも交えて堀江さんの旅行の話しで盛り上がり、楽しく笑いながら、いい時間を過ごさせていただきました。

その頃にはうとうとして気持ちよさそうに寝入った卓くんに、私たちの楽しそうな笑い声が聞こえていたでしょうか。

どうぞ、今年一年が、穏やかで楽しいこといっぱいの年となりますように。記録佐藤みどり

 24歳になった卓くんを囲んで お母さんと4人のボランティア

画像

「いよっ!日本一のいい男」 中田さんの手作りケーキにメッセージの旗

画像

卓君は出産時、低酸素脳症になり、寝たきりの状態を余儀なくされ、これまで何度か入退院を繰り返しています。国立国際医療研究センターでガラガラドンとの出会いは3年になります。