白血病を克服して18歳の誕生会
2013年3月8日 誕生会場 事務所(ハウスグランマ)
参加者 9人 (本人とママ・ナース2人・ボランティア5人)
今日はAちゃん、18歳の誕生会をハウスグランマで開きました。昨年5月、北海道から白血病の治療のために私たちが活動する病院に来て、約10カ月の闘病生活を送りました。右も左も何もわからない東京でどんなに心細かったことでしょう。Aちゃんの努力はすばらしく、治療は1,2年かかるといわれましたが約半年ですみました。自宅療養の3か月も無事通過、いよいよ来週は北海道に戻ります。この誕生会はボランティア全員からメッセージ40枚がおくられました。そしてカンパも。二人の往復飛行機代くらい集まりました。Aちゃんはこれから調理師めざして学校に通います。「病気になったおかげてよかったことがいっぱいあった」というAちゃんに成長を感じました。
18歳おめでとう 加藤さん手作りケーキ
ボランティアたちからのメッセージ
★おめでとう フフェイスブックでいろんなことを教えてくれてありがとう この間、いっしょにいっぱい遊んだね これからもAちゃんはAちゃんのままでいてね M
★北海道からたいへんだったと思いますが、体調に気をつけて、春に向かって素敵なことがたくさんありますようにY
★あたらしい年が素敵な歳になりますように O
★東京で迎えた18歳 すばらしい門出になりますように祈っています M
★クオリティのの高いお絵描き(パソコンで)にはびっくりしました。この調子でMOS試験もがんばってね K
★いっぱい、いっぱいがんばったAには素敵なことがいっぱい待っているねT
★18歳 素敵ないい歳ね おめでとう K
★その明るさでがんばって!!H
★Aちゃんほんとうに明るくていつも笑い声が病室に響いてパワーもらっていました。変化の1年になると思いますが、一歩ずつ歩いていこうね O
★外国の俳優さんについてもお話を聞きたいわ K
★フェイスブックでジョギングやウォーキング、楽しく写真を見せてもらっています M
★がんばりやさんのAちゃん、きらきら輝いているよ
★東京新宿で迎えた18歳、病気になってたくさんの人に励まされる立場の病人が逆に周りの人を励ますちょっと不思議なパワーの持ち主。遊びのボランティアたちはそんなあちゃんにぞっこん!!18歳は厳しい冬を耐えたごほうびがいっぱい待っていることでしょう S
Aちゃんからいただいたメッセージ (いたいの、いたいの、飛んでけ 通信50より)
ボランティアのみなさまへ
白血病を治すために昨年の5月に北海道から東京の国立国際医療研究センターにやってきました。最初の頃、知らないところで知らない人だらけの東京の病院に入院して毎日が不安でした。
部屋からめったに出られないし、友達も東京にいない、話し相手もいないし、することもない。
そんな退屈な日々を治療が終わるまでずっと過ごさなきゃいけないのかなと思っていました。
入院してからしばらくしたある日、主治医のTドクターが“遊びのボランティア”があることを教えてくれました。
それで私はボランティアに来てくれるようにお願いしてみました。
ボランティアが来る前、「どんな人が来てくれるのだろう?どんなことをするのだろう?」とワクワクと緊張感を感じていました。
コーディネーターの坂上監督とお話しを初めてしたとき、私にはあまりにも珍しいタイプで、すごく面白い人だと感じ、なぜか笑いが止まりませんでした。
ボランティアの大学生のお姉さんたちや、お兄さんたちと6歳むけのおもちゃであそんだりしました。子供向けの遊びだけど、意外にやってみると楽しいし、頭を使うものばかりで怠けていた脳が鍛えられたりしました。
ボランティアにはいろんな年齢の方々がいて、いろんなタイプの人がたくさんいて皆すごく優しいし、たくさんの笑いをくれました。
入院中は抗がん剤を投与すると2週間くらい吐き気が続いて食事も辛く、起き上がるのも苦痛だったり、全身の痒みがあったり、健康な時には感じなかった辛い時もあったけどボランティアの方々からたくさんの元気をもらい、治療も最後までやりきることができました。中には過去に癌になり治療をしたことがある人もいて、私の話し相手になってくれたりもしました。それは私にとってものすごく力強くて、諦めずに治療を頑張るぞー!という気持ちにさせてくれました。12月に退院して今は病院のそばに借りたお家で元気に過ごしていますが、この3月で治療を終えて北海道に帰りますが、退院したことがいまだに信じられません。
入院中は看護師さんやお医者さんたちと仲良くなって退院するときは嬉しいけど、退院したくないという気持ちも少しありました。自分でも馬鹿だと思いますが「あ~、風邪ひいて入院したいな~。」と今でも時々思っています。ボランティアや病院のスタッフさんたちには感謝の気持ちで胸がいっぱいです。ボランティアたちと出逢っていなかったら毎日楽しい闘病生活をおくることはできなかったとおもいます。とてもたのしい入院生活でした。皆さんとは運命を感じます。