病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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最後のガラガラドン活動

2013年3月23日(土) ボランティア:8人 遊んだ子ども:6人

年度末の忙しい時期という事もあって、集まったボランティアの人数が少なく静かに始まったガラガラドン。今日はコーディネーターの坂上さんが東ボラの会議に出席となり村上が交代しました。

病室をまわりながら「ボランティアと遊びませんか」と声をかけていきます。3人部屋には1歳の女の子・9歳の男の子・赤ちゃんがいます。女の子は少し熱があり、声をかけるとママに抱っこされたまま泣き始めてしまいました。

男の子は横になったまま右ひじから腕を上にあげて固定していて自由に動けない状態。声をかけると「これだから遊べない…」と小さな声で自分の状態をおしえてくれました。

今日はバルーンアートや手品が得意なボランティアが来ています。一緒に遊べなくても見ていたら気分が変わるかもしれないな・・・。

しばらくしてからお部屋をのぞくと、雰囲気がすっかり変わっていてびっくり!!男の子はバルーンで作った剣を左手に持って、ボランティアとちゃんばらごっこをしています。もちろん横になったままだし右腕は固定されたままです。でも「えいっ!」と声が出るほど楽しんでいます。女の子はママの抱っこから離れて、ちゃんばらごっこを楽しそうに見ています。ベッドにはカラフルなバルーンがあります。「あなたが作ったの?」と冗談たっぷりに尋ねると「ちがうよ~」と言わんばかりに首を横に振っていました(笑)

最初に声掛けしたときは泣いていたけれど、今は笑顔でこたえてくれました。その後、サクラ前線ならぬバルーン前線は病棟内を一気に北上します。個室で長期入院をしている男の子のお部屋を飾り、廊下のソファに座っていた親子にプレゼント。ナースステーションもほんの少しだけカラフルに。バルーンが笑顔の花を咲かせてくれた90分でした。

私にとっては今日が最後のガラガラドン活動でした。4月から大阪へ行きます。東京で過ごした4年間は毎日がガラガラドンと一緒でした。子どもたちとボランティアの皆さんから、たくさんの学びとたくさんの笑顔を頂戴しました。ここで学んだことを次の地で生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。村上