病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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第9回目通常総会の開催

第9回通常総会

2013年6月2日日曜午前 11時~13時

会場:がんばれ子供村 出席者:29人

写真① 総会で意見交換をしあう

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写真② ボランティアたちからお祝いを受け取るK君

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写真③ 感謝状を受け取る会員

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総会では平成24年度の事業報告、会計報告、監査報告および平成25年度事業計画と会計収支予算 監事や理事の再任の件などを、みんなで確認しました。

総会は会員の交流の場でもあります。この日はゲストが来てくれました。22歳のK君です。K君は元入院していた患者さん。

「最初、誰だかわからなかったよ」、かっこいいお兄ちゃんになっていました。そのK君にインタビューしました。

「今は何をしていますか?」

「A大学社会学部の大学生をやってます。坂上さんに呼ばれて、気軽にきたら、こんなおごそかな会だと思わず、緊張しています。(笑)元気にしています。時々風邪ひくこともあるけど、それは友達にうつして治したり、バスケサークルにも入って、楽しく学生生活送ってます。毎日大学までは自宅から自転車で20分くらいなんで通学は自転車です。雨の日は電車で通っています。大学では、地域社会学科でフィールドスタディなんかをしています。ぼくの学科は100人くらいの学生がいます」

「病院の思い出はいかがですか?」

「病院で過ごした時間は、いい思い出しかないです」

「例えば?」

「ボランティアさんと遊んだり、ほかに、ボランティアさんと遊んだり、将棋、オセロ、パズル、あとおしゃべりしたり」

「医療スタッフの方とはどうですか?」

「ぼくの知っている看護師さんはもう、みんな結婚して子ども産んでって感じです。お世話になった主治医の先生には今も通院でお世話になっています」

「木村くん、いかがですか」

「ぼくはボランティアとして入院中から、そして退院してもときどき会っていて、K君のいろいろな状況を見てきました。伊藤さんと岡部さんと3名チームを組んで平日にもクリーンルームに入って遊びました。小さなロールパンを食べられないで食べるのが地獄だと言っていたときも知っています。退院して定時制高校に入ってからも誕生会をやったりしてときどき会っていました。今、こうしてりっぱに大学生になれたこと、ここに来てくれたことが本当に嬉しい限りです」

「では、ガラガラドンを代表して木村君より入学祝記念品をプレゼント。高級なシャーペンとボールペンです。しっかり勉強してくださいね」

「ありがとうございます」

会場に大きな拍手が響きました。

今大学生1年生になったK君ですが、2007年1月、高校1年の冬に急性リンパ性白血病のため入院。化学療法で寛解にいたった矢先に再発。骨髄移植をして退院は2009年8月でした。16歳から19歳まで2年半もの間入院していました。退院するときはまだ杖が手放せず、よろよろしていました。お風呂に1人で入ることも出来ず、介助が必要でした。そんなK君が大学に挑戦しました。高校の単位も足りなかったので相当勉強をしたと思います。K君は差し入れのスイーツもぱくぱく食べて見違えるようなはつらつとした笑顔を見せてくれました。おめでとう。今日はとっても嬉しいです。ガラガラドンはKくんたちのような子どもたちをこれからも応援します。また会いましょう。コーディネーター 坂上

二度目の総会に参加しました さとう

総会、出席者は29人。日頃は自分の活動する週のメンバーにしか会う機会がありませんが、総会はボランティアが一堂に会する貴重な機会です。

正会員は必ず総会に出席の義務があり、昨年度の活動の報告や、今年の事業計画と近況を聞きます。今回は元患者のK君が参加されました。

私は活動を始めて2年半くらいですので、K君のことは知りません。K君に初めてお会いしました。ひきこもりがちだった彼に同年代のボランティア達が関わることで、ずいぶん明るく過ごせるようになったということは前に聞いていました。

実際にお会いした彼は、明るく社交的な大学生でしした。

「こんなおごそかな会とは知らずに気楽に参加するつもりで来ました。」と照れくさそうに話し、大学に入学した報告をしてくれました。

一緒に遊んだ患者さんだった方が、元気に社会復帰している姿を見て、入院中の彼を知っているボランティア達は本当に嬉しそうでした。

入院中の思い出は「ボランティアさんと遊んだことと、ボランティアさんと遊んだことと・・・」と笑って話してくれましたが、だからこそ今でもつながりがあるのだと、この活動の素晴らしさを再認識しました。昨日もまた、この素晴らしい活動に参加させてもらえている喜びを改めて感じることが出来ました。

それから、毎年、総会では、年間20回以上活動に参加した人に感謝状の贈呈式があります。今年は事務局でのお手伝いの人にも感謝状が贈られました。毎週病院で子どもたちと遊ぶボランティアだけではなく、事務局で裏方を支える人、事務処理をする人、会計をする人、寄付をして下さる人、多くの人に支えられてボランティアの活動が成り立っています。

土台を支える人が居てこそ病院での活動があるのだと、裏方の見えない仕事をして下さっている方々にも感謝です。

初の総会に参加しました あべ

私は昨年11月から活動に参加したので、今回が初めての総会でした。総会準備の段階から関わらせて頂きました。総会資料8枚40部、印刷したり、ホチキス止めしたり、会費の領収書、当日の出欠表作成、総会を開くにはいろいろな仕事があります。ガラガラドンは坂上さんをコーディネーターにメンバー1人1人の手で作り上げられていることを総会で強く感じました。

私にとっては初めてお会いする方も何人かいらっしゃったのですが、皆この活動の必要性を真剣に考えておられ、会場全体にとても良い空気が流れていました。手作りのいなり寿司をもってきてふるまってくださった方、差し入れのスイーツなどもたくさんあって、会のあとの交流も楽しいものでした。会の終わりにみんなで円陣を組んで「ガラガラドンファイト オー!」と大きな声で気合いを入れ和やかな中にも身の引き締まる思いがありました。今年は年度はじめから活動のお手伝いをさせていただけることに改めて感謝です。