病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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日本育療学会に参加して

2013年8月17日(土)~18日(日) 日本育療学会第17回学術集会 自分らしく生きるためにトータルケアの充実を求めて」 会場:九州大学医学部百年講堂(福岡市東区) 日本育療学会は病気や障害のある子どもたちの生活を取り巻く問題について教育・保育・医療などの関係者が集まって、研究発表する会です。
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2日の開催内容は ①ポスター発表(9) ②口演(14 ) ③ランチョンセミナー(4)  ④パネルディスカッション(9) 学術集会講演は猪狩恵美子会長、このほか、36年もの長きにわたって病棟で保育士をされてきた東島明子さんの講演や、会の後に懇親会なども開催されました。研究内容は発達障害、肢体不自由、地域連携、重症児の地域生活のサポートなど、それぞれ独自で多様な報告があり、会場からは熱心な質疑応答がとびかいました。病気や障害をもつ子どもたちのために、いろんな人たちが力を合わせている熱意がいたるところで感じられました。中でも印象に残った報告は医療法人にのさかクリニック地域ケアセンター「ちいさなたね」とGAP「元気アートプロジェクトクト」。両報告は、多様な市民を巻き込んで社会とつながっていくもの、活動の広がりに市民を巻き込んで共助の支え合いが特徴的でした。これからの時代に求められる先駆的な報告だったと思います。学会というと研究者たちの集まりという印象がありますが参加者の所属をみると特別支援学級の先生方はじめ本人、家族、医師、病棟保育士、ボランティア、役所の方などいろいろな方々がおられました。 今回は九州で初めて開催されたそうですが、学会を開く効果というのも身近に感じました。会場で人と人が顔と顔を合わせ、他の人の研究を聞いたり、発表することで研究の視野が広がります。とかく、自分の病院や職場だけで仕事をしていては周りが見えませんが、交流を通して病弱児関係者のコミュニティが広がる、独自な勉強会をしたりネットワークを作ったりも出来ます。それが学会のもっとも大きな魅力、利点ではないかと思われました。今私は大学院生をしているので2日間、博多でギュッと内容の濃い勉強をさせていただきました。 武蔵野大学大学院人間社会研究科福祉実践コース1年 坂上和子 学会会場にて 坂上
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