病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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入院したばかりの子の緊張を遊びで解きほぐす

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11月15日(土)、病棟のプレイルームでおもちゃを出しているとお医者さんから、「新しい患者さんが入ってきたんです。家庭の事情でお母さんが付き添えないんですが遊んでやってもらえませんか?」と声をかけられました。B子ちゃん6歳、これから治療が長くなるそうです。クリーンルームに一人でいました。お医者さんが「B子ちゃん、一緒に遊んでくれるボランティアさんよ」と私のことを紹介してくれましたが、女の子は横になったまま、けわしい顔をしてお返事をしません。お姉さんボランティア二人を連れて再び病室を訪ねました。最初B子ちゃんは、シブシブのお顔。間違い探しの絵カード、ジェンガなどいくつかおもちゃを見せるとジェンガを手にし、積み木代わりに積んだり、それをドミノのように並べたりしながら、お家のことや、幼稚園のことなど質問にポツリポツリと答えてくれるようになりました。二人のお姉さんボランティアがB子ちゃんの目線に合わせながら「へえ、幼稚園なのにもう字が書けるの?ええっ~英語も読めるの?」とびっくり顔!すると次第に笑顔が増えました。後半にステンシルをもっていくと、それを気に入って花柄のステンシルをたくさん作って遊びました。(写真)B子ちゃんは「将来はお医者さんになりたいの」だそうです。12時にお昼ご飯になったので、「また遊ぼうね」というとにっこり笑って手を振って、最初とは別人のよう。B子ちゃんは3人兄弟の末っ子でこれからお母さんは出産だそうです。遊びのボランティアは子どもだけでなくお母さんにとっても心強い子育ての味方です。 コーディネーター坂上