病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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輸血を受けながらも遊ぶ

A君と遊んで 4月15日(水) 19時~20時半 写真はダイヤモンドゲーム 
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写真は相手の駒が陣地に入れないようにブロックするA君の駒 僕はA君と遊ぶようになって1年になります。先週A君(18歳 闘病期間2年)に行く前にメールをしたら「具合がわるいから遊ばない」ということでパス。それで今日は、具合わるかったら顔だけ見て帰るつもりで来ました。実際、受付にいた主治医のDrが「今日は朝から調子が悪くて遊べないかもしれない」とおっしゃっていましたが、部屋を訪問すると「遊ぶ」といい、最初は青い顔をして座っていたのですが、だんだん元気になってきました。遊びを盛り上げようとボランティアが3人で来たのでババ抜きのあとにジジ抜きをしました。A君とボランティアの一騎打ちになったときは、2分の1の確率でジジを抜いて「ちくしょう」とA君の顔に笑みが浮かびました。次はペンタゴという五目並べを進化させたような、ボードゲームをしました。病院にあるおもちゃはほとんど遊んで飽きてしまったので病院に来る前におもちゃ屋に寄って買ってきた新ゲームで誰もやったことはありません。普段から将棋などをやっているA君は初回から理解して先を読みながら、駒を置いていました。 最後のダイヤモンドゲームが圧巻でした。序盤は普通にやっていたのですが、終盤になってA君の駒が僕たちの陣地から動かず、(写真)二人のボランティアは駒が置けません。「A君、わざと邪魔しているの?」と聞くと「うん」との返事に思わず「ウッソォ!」 すなわちボランティアの勝負はA君の手の中に。とうとう勝負を決める段階で、悩んだ挙句A君の口から出た言葉は「どうしよう。決められない」 今日は輸血を受けながら、最初はだるそうでしたが、90分間も遊ぶことができてよかったです。 夕日(会社員)