病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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あいち小児保健医療総合センター視察と交流報告

9月12日(土曜日)

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NPOでは毎年各地のこども病院を訪ねています。長野、宮城、今年は3回目です。東京から新幹線で名古屋乗り換え、大府からバスではるばる訪ねました。あいち小児保健医療総合センターは緑の多い丘の上にありました。この日は遊びのボランティアに関心をもつ人たち15人が東京から訪ねました。プログラムは1、講演会、2、ボランティア意見交換、3施設見学で、午後1時半から始まり、5時に終了。内容の濃いものでした。講演会は理事長の坂上和子が遊びのボランティアの活動内容と家族の声を紹介しました。講演会場には約50人の参加者が集まり、その後、別室で交流会がありました。(写真)。交流会には患者家族、保育士、看護師、ボランティアら35人が参加。それぞれの立場から熱い声が寄せられました。本企画においてはボランティア窓口の職員のみなさまにたいへんお世話になりました。以下交流会参加者の声をいくつかご紹介いたします。

◎わが子が6歳の約4年間心臓の病で入退院を繰り返し24時間付き添った経験があります。病院にはとても感謝していますが24時間付き添う大変さ、不便さを病院には理解してほしかったと思っています。(患者家族・ボランティア)

◎乳幼児から中高生をふくめ、1日5~7人の患者さんを受け持っています。子どもたちに関われる時間は5分、10分程度です。夜間(夕食後から消灯まで)さみしがる子や幼児で寝つけない子に手をかけてあげたくてもかけられない、そういうところにボランティアさんが来てくださると子どもの成長にもよいことだと思います。当センターでもボランティアの組織の強化を考えました。(センターナース)

◎センターでは年に1度職員とボランティアの懇親会があり、そこでボランティアは感謝状をいただきます。でも私が感謝状をさし上げたいくらいです。一緒に遊んでくれた子、笑顔を見せてくれた子、絵本の読み聞かせを聞いてくれた子、出会った子供たちに感謝状を渡したいと思っています。回数にしばりもなく私の都合に合わせてくれるセンターの窓口にも感謝しています。(センターボランティア)

◎私はボランティアをはじめて2年になります。正直自分の活動が子どもたちの役になっているのか?疑問でした。でも今日の話を聞いて患者家族や医療スタッフにとても大切な役割をになっていることがよくわかって力をいただきました。(センターボランティア)

◎まだまだ日本の病院は医療側と患者側の思いに温度差があります。スタッフは業務に追われ手も気も届かないという現状だと思います。それらを今後どう埋めていくか(患者家族・センターボランティア)

◎坂上和子さんの「病院で子どもが輝いた日」を読んで感銘を受け、自分にも病気のこどもに何かできないかと思い、保育士の資格も取り現在はセンターでボランティアをしています。ご縁を感じています。(センターボランティア)

◎4年前に17歳のこどもが他界しました。16歳で入院し、思春期でいつもテレビがお友達でした。わが子の病院にもガラガラドンのようなボランティアがいてくれたらどんなによかったかと思いました。(患者家族)

◎「病気になってもいっぱい遊びたい」を読んで、初めて病気の子どもと遊ぶボランティアがあることを知りましたがよその病院では外来ボランティアはあっても病棟の中にまで行くのはほとんどありません。まずこのような活動があることを知ってもらいたいと思いました。(ボランティア)

◎息子は7年闘病しました。化学療法、再発、骨髄移植と12歳の人生のうち7年が病院生活。心から笑ったことが何回あったか?ほとんどなかった。発病前はよく笑う子だったのに。子どもは親の笑顔をみて安心し、笑います。親のストレスは子どもに直にいきます。振り返ってたとえ壮絶な闘病でも、「入院の経験もよかった」と思えるものがほしいと思いました。そういう思いから私はボランティアグループ「ぷくぷくバルーン」を立ち上げました。小児病棟には長期、短期問わずどの子にもボランティアは必要だと思います。(ぷくぷくバルーン・患者家族)