病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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ボランティアって何する人?

2010年6月12日(土)10時半~12時

活動を始める前にナースと打ち合わせ。

「この子は熱も高くて遊べません」

「この子は○、プレイルームに出てもいいです」

「この子はお部屋なら○」

そういうやりとりがあって、コーディネーターは各病室を回ってボランティアが来たことを告げます。

405号のお部屋でのこと。

「遊びのボランティアです。僕、今日プレイルームに出て遊んでいいって、看護師さんがいってたよ。プレイルームに来る?」。

「ボランティアって誰?何するの?」

「お兄さんやお姉さんが一緒に遊んでくれるの」

「どんな?」

「オセロとか、トランプとか、ダーツもあるし、パズルもあるし、いろいろあるけど」

「う~ん」

僕、何年生?」

「3年」

「プレイルームに来てみたら?」

「なんか、やりたい遊びある?いつも何しているの?」

「DS]

「じゃあ、DS出来るお兄さん呼んでくるから、そのお兄さんと相談して」

「うん」

しばらくしてDS得意な大学生お兄さん、登場。以下その大学生の感想です(坂上コーディネーター)

今日僕が遊んだ子は8歳のひろ君。僕はボランティアをはじめて1年くらいになります。病院は初対面の子と接することが多いので、最初ボランティアを始めたときはとまどっていましたが、最近はコツを覚えてきました。

まずその子が何が好きなのか、何をして遊びたがっているかを知ることから始めるようにしてます。

最初から「これで遊びたい」と言える子ばかりではないので、会話の中から少しずつ引き出していきます。

ひろ君には最初、プレイルームに行ってみんなでトランプとかして遊ぼうか、それともDSがいいかな、と聞きました。でもひろ君は照れた様子で首を傾け、無言。

僕はプレイルームで大勢で遊んだほうが楽しいんじゃないかと思いましたが、かといっていきなり知らない人がたくさんいる場所に連れ出すのもどうかと思ったので、まずはおもちゃをもって来て見せました。そして「プレイルームにはこういうおもちゃやゲームがたくさんあって、みんなで遊ぶんだよ」、と説明しました。

でもやっぱり反応がよろしくない。ところがさっきはテーブルの上にあったはずのDSをしっかりと手に握っていたので、(ああ、この子はDSがしたいんだな)と感じ、「DSやろうか」、と言うと「うん」と笑顔で応えてくれました。

正直、ひろ君の持ってるサッカーゲームのDSは全く知らなかったのですが、そこは子供から教えてもらって一緒に楽しもうと思いながら、そこから会話を広げていきました。

そうしているうちに「この敵が強いんだよ」等ゲームの話、「学校は晴れの日は外でドッチボールして、雨の日はトランプやオセロを先生から借りて遊ぶんだよ」等学校の話にも広がり、笑顔も増えました。ボランティアが終わるころにはすっかり打ち解けることが出来ました。子供の笑顔を見る時、この活動をしててよかったと思う瞬間です。(勝)