病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

過去のブログはこちら

遊びのボランティア 20歳おめでとうございます。

1991年に始まった遊びのボランティアは今月満20歳を迎えました。

今記念誌を作ったり、フォーラム開催に向けて準備中です。こんな中でお母さんからお祝いの言葉をいただきましたので紹介します。事務局さかうえ

{%女の子ロングdeka%}20年間無事故で子どもたちに笑顔のプレゼントをしていただいたボランティアの皆様、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

息子は、16歳の時に入院、2年半闘病しました。化学療法、放射線治療、骨髄移植と辛い治療をしてきました。本当ならば高校一年生、部活にアルバイト、友達といろいろな体験をし、社会に関わって将来の夢を養っていく時期を病院の白い部屋の中で過ごしてきました。

「何もする事が無いから」とお昼近くまでベッドで横になって過ごす事が多く、いつ戻れるかわからない高校の教科書を見る気力もない日々のある土曜日「ボランティアさんと遊びました」聞かされ、何をして遊び、どんな話をしたのだろうと想像していました。ボランティアさんと過ごす時間が増え、将棋を教えていただいたり、ぎこちなかった会話がサッカーの話で盛り上がったり、笑い声も聞こえるようになってきました。

骨髄移植したあと歩行困難になり、車いす、手押し車、杖と歩行練習やリハビリを行っていく中、平日水曜日の夜7時から3人のボランティアさんがチームを組んで遊びに来てくれるようになり、トランプに人生ゲームなど笑い声や冗談まで聞こえるようになり、まるで友達の家か自宅にいるように思えました。水曜日はみなさんの来るのを待つようになっていました。何本もの点滴ポンプが繋がっていても、子どもが笑顔でいることこそ親も元気になれます。

以前は病室に着くと、電気もつけずに真っ暗な中で布団をかぶり無言で過ごしていた事があった息子がボランティアさんとの遊びを通し、会話の中から自分も社会の中に入っていく姿がはっきりと表れています。きっとそれまでは自分ひとりが取り残されていたような思いがあったのだと思います。笑顔と自分らしさを取り戻す事が出来てきました。

遊び以外にも送迎ボランティアさん、私へのお弁当の差し入れなど支えていただきました。

息子も成人式を迎え、4月から再び高校への再チャレンジをスタートさせました。これからもひとりでも多くの子どもたちが笑顔いっぱいになれますよう支えてくださいますよう願っております。ボランティアさんたちは笑顔を作り出してくれる医療スタッフだと私は思っております。