病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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ガラガラドンの魅力

2011年6月27日 

僕はガラガラドン以外に、他の病院でもボランティアをしています。そこで活動内容が病院や病棟ごとで違うんだなということを感じています。

例えばA病院では、主に外来での案内がボランティアの役割です。外来ボランティアの人数が多い日には、その内の3人が小児科へ行くことがあります。複数で活動するのは、子どもと安全に遊ぶためです。小児科では、プレイルームで子ども達と遊びます。現在のところ、点滴台が付いていたり、感染に注意しなければならない子はプレイルームに入ることが出来ず、また、ボランティアがベッドサイドまで遊びに行くことも出来ない状況です。一方、ガラガラドンは、子ども達と遊ぶことが役割です。毎週土曜日は、ボランティアがベッドサイドまで出向きます。感染に注意しなければならない子どもがいれば、ガウンを着て遊びます。また、長期入院の場合は平日にも個室を訪問するなど、とてもきめ細かな対応をしています。

活動後の様子にも違いがあります。A病院では、小児科での活動後は日誌に記録を残し、情報や感想を共有しています。一方、ガラガラドンでは皆で集まって振り返りをします。個室で遊んだ子どもの様子などイメージも湧きますし、反省点や疑問点はその場で確認して共有します。

同じ病院ボランティアといっても、活動内容は外来での案内や小児科での遊びと異なるため、それらを単純に比較するのは難しいのですが、やはり、ガラガラドンの大きな特徴はメンバー同士の距離の近さと和やかな雰囲気だと思います。ガラガラドンは活動後に病院の近くにある喫茶店や事務所で団らんすることがよくあり、親睦を深めています。A病院でも、活動後にお茶やお菓子を出して頂いて一休みする機会があります。ボランティア向けの講演会や懇親会でメンバーが集合することも年に数回あります。しかし、ガラガラドンの方が学習会や花見、納涼会などみんなで集まる機会が多いですし、他の人が普段どんな仕事をしているのかなど、お互いをよく知っているように思います。

「遊びを通して、子ども達が病気の苦しさを少しでも忘れて、楽しい時間を過ごせるように」といった、病院ボランティアとしての目的と責任感を、皆がしっかり持っています。そんな同じ思いを持つ仲間が沢山いることが、ガラガラドンの魅力です。 松岡 真樹