病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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ハウスグランマ事業「夏休みの自由研究油絵に挑戦!」 Ⅱ

2011年8月21日(日曜日) 11時集合 3時解散  参加はたっくん(小1)かず君(小4) ゆきちゃん(小5) あやちゃん(小6) この日は夏休みの自由研究に、4人の子どもたちが油絵に挑戦。アートボランティアのいっこさんがご指導くださいました、 対象は小学生。昨年の8月16日のブログに書いた続きの連続行事、2回目です。http://asovo.at.webry.info/201008/article_3.html  今年は昨年より一人増えて4人が参加。たっくんが仲間入り。一年生に油絵がかけるかなあ??今日のテーマは「自画像」、ちなみに去年は「野菜」を描きました。みずみずしい個性的な野菜たちが並びました。 子どもたちは病室でいっこさんと何回も遊んでいます。いっこさんが子どもに甘くない、一面でこわ~い先生だってことも。いっこさんは23年も子どもの絵画教室の先生をしていました。 いっこさんは始まる前に言いました。 「みなさん、事務所を汚さないようにまず新聞紙を敷いてくださいね、事務所をきれいに使いましょう。そしてお約束をしてください。「出来ない・やらない・いやだ、 この3つを絶対に言わないこと」、キャンバスに描く前に同じ大きさの画用紙が渡され、「まず顔の大きさをこれで決めてください、目、鼻、口をどの辺に書くか、書いてみて。髪の毛の形もよく見て下さい。初めにやることはそれだけです」 鏡を立てて、自分をじ~と見て筆をもつ子どもたち。 子どもたちに絵の指導をするいっこ先生
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顔を見る鏡、水溶性の油絵の絵の具、10本大小の筆が個別に渡されました
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見てください。ぼくたち、私たちができました。
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描きながらあやちゃんが言いました。「ねむい」 「昨日何時に寝たの」 「夜中」 「いちじ?」 「それよりちょっと前」 「12時半?」「そのくらい」「わあ、不良だあ」するとかずくんが「おれなんか、一時に寝て、5時まで起きてたことあるよ、病院で」「なんでそんな時間に小学生が起きてるの?」「ずいちゅう、やったら眠れなかったんだ」、「そうか、えらかったね…」 「ねえいっこさん、口の色って難しいね、何色まぜて色作ればいいの?」「口あけたとこでもいいの?」「鼻ってどうやって描くの?」「最後にサインをかくの?字の配分って何?」 子どもたちはこうやっておしゃべりしながら、絵が仕上がったのは1時過ぎ。なんと2時間も集中して描きました。 「あ~、おなかがすいた」みんなでソーメンを食べたり、人生ゲームをしたり、病院であったことなんかをしゃべったり、4時間があっというま。この間、お母さんたちは「新宿のデパチカ」などへ遊びに。 3時にお迎えにきたお母さんたちは子どもたちの作品をみてびっくりしてくれました。 この4人は腎臓病や血液のがんで半年から年単位の入院を経験、中には2歳から12歳まで入退院を繰り返していた子もいます。絵を描くことだけでなく、病院以外のところで集まってしゃべったり、自分を表現する時間がとっても楽しかったようでした。こういう時間を作ってくださったいっこ先生、ありがとう。そしてこうやってみんなが集まるハウス・グランマという場があることのよさを改めて思いました。この日は日曜日。いっこさんほか、りささん、ようこちゃんもお手伝いありがとう。子どもたちのソーメンを作ったり、絵の環境設定をしてくれたり、休日返上のボランティアにもお礼を申し上げます。追伸、ゆきちゃんのママがポテトフライとから揚げを作って差し入れをくださいました。ご馳走様) 事務局坂上記