病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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在宅でアロマセラピーたっくん宅で

2011年9月17日(土) 11時~12時 (たっくん宅新宿区) 訪問 坂上 佐藤 ママにマッサージをする佐藤さん
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たっくんのこと。この3月に病院から退院した22歳の男子です。2年間入院していて遊びのボランティアともすっかり仲良くなりました。この間、呼吸器を装着。退院してもすぐには地域につながらないということで、しばらくおうちでの暮らしになれるまで、在宅訪問をしようと、月1回訪問してきました。4月、5月、6月、7月、8月、9月で6回目になりました。メキメキ体力をつけて、通所訓練施設にも通えるようになりました。最近の様子をお知らせします。事務局坂上 報告 アロマセラピスト佐藤みどり 今日は、台風が近づいているので、たっくん元気だといいなあと思っていました。気圧の関係で調子が悪くなることが多いと聞いていましたが、今日は大丈夫みたいです。ベッドには新しいマットが敷かれていました。マットの中に風を通して、熱や湿気がこもらないようにしてくれるSOYOというマットで、これがあると背中が汗ばまないのだそうです。 今日のようにジメジメしている日にはすっきりした香りをと思い、ティッシュにペパーミントの精油をしみこませ、たっくんの枕元に置きました。「あー、いい匂い。」お母さんも、上に上がって来られたお父さんも、すぐに気付いて下さいました。 今までたっくんの手足をさするために使っていたオイルには精油は入れていませんでしたが、ずっと調子がいいそうなので、今日は初めてラベンダーを1滴だけ入れて手をさすってみました。呼吸の調子は良さそうですし、指先も力が抜けてリラックスしているようではありましたが、時々上腕の筋肉がきゅっと緊張します。夏はエアコンで肌が少し乾燥気味なのか、すぐにオイルが肌にしみこみます。 手のタッチケアが終わったら、坂上さんが絵本を読みました。 その後、たっくんをベッドから床にあるマットに移動させ、うつぶせに寝かせました。お母さんがひとりのときはこれが出来ないので、人がいるときに、ということで一緒に手伝いました。1日に1回はこうして1時間位うつぶせにする、そうすると肩甲骨の間が開き、呼吸がしやすくなったり、痰が出やすくなるそうです。このときは、手の緊張もほぐれ、よりリラックス出来たように思いました。 うつぶせになったたっくんはぐっと頭を持ち上げて正面を向いています。これが、元気がないときや、眠かったりすると、頭がくたっと下がるそうで、「今日は調子がいいねえと」お母さんも喜んでおられました。私も初めてうつぶせになった卓ちゃんの顔をみて、横になっている時よりもずっと元気そうに見えて、嬉しく感じました。 ただ、体重30がキロ以上あるのでお母さんが抱いて、ベッドから床に移動、しかもうつぶせは、1人では大変な作業です。足につけたモニターのコードも気にしながら、中腰でそっと寝かせるお母さんは腰と腕にずいぶんと負担がかかっています。このようなお母さんにこそ絶対にケアが必要だと感じました。ご自宅を訪問して実際に看護されている姿を目の当たりにすると、病院ではわからない看護の大変さを実感します。 マットにうつぶせになるたっくん
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