病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

過去のブログはこちら

第4土曜日の活動紹介

2012年1月28日 ガラガラドン 時間13時半~16時半 (遊びの時間は2時から3時半の90分)

ボランティアの人数11人 遊んだ子ども8人  第4ボランティア連絡担当 山本(職業教員)

今日はどちらかというと乳幼児が多く、お昼寝をしているお部屋が多かったです。

そんな中で、病院?とは思えない様子で遊んでくれたのは白血病の治療をしているA子ちゃん。

プロが使う造形粘土を持ち込んだ造形ボランティアのI子さんに乗せられて、なにやらコネコネに夢中。夢中ついでに、看護士さんを手こずらせて飲まずにいた薬も飲んじゃいました。長い入院生活を続けていると、ついつい看護士さんには甘えもあって、我が儘も出ます。交代で接するボランティアの言うことなら聞ける。小学校6年生になったAちゃんのそんな思春期の心理に対応できるシチュエーションが提供できるのも、ボランティアならではかもしれません。

ボランティアを続けていると、時に心震える出会いが巡ってくることが有ります。今日は、ボランティア後の振り返りの時間に多くのメンバーが涙ぐむ報告が有りました。

そのお子さんは、15歳のNさんです。担当したボランティアはりささん。入室すると、そこには寝たきりのNさんが一人横たわっていました。「特別支援のお子さんです。」そう引き継いで、Rさんに任せて部屋を後にしました。その後、ご両親が訪れて明らかになる、感動のエピソードなど微塵も予想もせずに。

Nさんは人工呼吸器を付け、手足を自分の意志で自由に動かすことができず、文字通り寝たきりです。でも、その心は15歳にふさわしいみずみずしさですくすくと成長していたのです。

わずかに動く手を使って、キーボードを媒体としてコミュニケーションを取れるのです。本を読んでもらい、数学の内容を理解し、音楽を作曲します。決して心は寝たきりではありません。命ってすごい!今日のボランティア活動では本当に貴重な体験をし、Nさんから大切なものを教えられました。いつもはご家族からいただく感想が多い中で今日はNさん本人がキーボードで感想を寄せてくれました。

Y.N  たのしい たのしい じかんをありがとう てをつないでいるとひつようなのはことばだけじゃない ちゃんとあなたのきもちがつたわります そうするとわたしはなきたくなるほどうれしくなります ありがとう

これを読んでしばし言葉を失った私たちボランティアの心の震えが、Nさんに届いたでしょうか。

私達こそ、ありがとう。この素敵な出会いに心から感謝します。 山本

こんにちは~ガラガラドン第4のメンバーです。 撮影 坂上

画像