病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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保育研究会第4回

{%リボンwebry%}2013年7月15日 ガラガラドン保育研究会 

講師 三戸清子 サレジアンシスター 元Sホーム児童養護施設

テーマ「愛を感じる触れ合いが大切」 

会場 11時~14時 「がんばれ子供村」 

出席 ガラガラドン13人   

「子どもが愛されていると感じるまで愛しなさい」三戸シスター

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ご講演内容 (編集佐藤みどり)

{%クローバーwebry%}みなさま、こんにちは。三戸でございます。私は84歳になりますが、29歳の時に神様にお仕えすることを決めました。扶助者聖母会、現在サレジアンシスターの会ですが修練が終わって配属されたのは赤羽にあるSホームという修道院が経営する児童養護施設でした。

一生子ども達のために尽くすことを決めて50余年。私はたくさんのことを子どもから学びました。

私達の世界には愛しかないですから、規律を守らせるとか躾をするっていうよりかは、子どもを温かく育てる、私達の愛情を子どもに受けてもらいたいというのがモットーでした。

私達の修道会は、イタリアに本部があります。イタリアでは戦争のためにトリノと言う都市にたくさんの浮浪児が集まって来て、その子ども達の教育にあたったドン・ボスコという司祭が一つの修道会を興しました。

そのドン・ボスコという人は、子どもが愛を感じるまで愛しなさいと言いました。私があなたを愛しているということを感じるまで、忍耐を以て尽くしていかなければならないということです。

子どもにあれをしなさいこれをしなさいと縛ることではなくて、こちらからいろんなことを話して、子どもの言うことをよーく聞いて、理解してあげるということです。子どもは子どもなりに、それぞれに理想とか考えを持っています。それをしっかり胸に受けとめて、その子の方向性を活かしてあげるってことが一番大切じゃないかって長年の経験でわかったんです。

子どもは大人以上にいい考えを持っています。

子どもの教育のためには、勉強や躾というよりも、遠足・音楽・劇を奨励し、そういうものを以て、子どもの持っている才能を活かしなさいというのがドン・ボスコの考えでした。

ですから私はそういうことを深く勉強してこれは面白いって思ったんです。もっと子どもが喜びを感じて活き活きとして勉強するようにするのはどうしたらいいか。まず子どもに喜びを与えること、好きなことをさせるっていうこと、それも悪でない限り、私達がこんなものやめなさいって言わない。その子の持っている才能を活かしながら成長させることに力を貸し、健全な精神と、そして喜びをもって誠実な社会に生きるということを目標としました。

そのために、私は特に遠足とかキャンプとかということを奨励しました。家庭のバックがないので、卒業して一人で生きていかなければならない子ども達に、力強く生きて欲しいということで、まず体力をつけるというのが目的です。

また、子ども達が養護施設に居るってことに引け目を感じないように、家庭の子に出来ないことをしてやって、胸を張って学校に行けるようにしようという目的もありました。

毎年夏の間、日本列島全部歩かせることを決めました。五島列島も行きました。四国も徒歩で歩きました。私が今こうして足が不自由なのは、子どもと一緒に歩きまして足の軟骨が全部減ってしまって、回復が不可能になったせいです。

子ども達と歩きながら、いろんな話をして、その子の心の中身を聞いてあげるということをしました。子どもと通じ合う心を作っていくにはこれが一番いいのではないかと思いました。

子どもは胸のうちを全部吐き出すと、旅が終わる頃には、反抗的だった子も、素直になっていました。

それから、子どもに2週間分のお金と、一人用のテントを持たせて、これで全部まかないなさいって行軍に出すこともしました。子ども達はどうやったら2週間それで過ごせるか、知恵を働かせるんです。そうすることで、家族のないこの子達が、社会に出て自分で生活していく訓練にもなりました。

家庭の子が行けないところまで行ったっていう誇りをもって、自分が養護施設から通って来てるということが恥ずかしくないと言えるようになりました。

サイクリングで日本1周をさせた子もいましたが、出かける時には「ばか野郎、虐待で訴えてやる」なんて言いながら出て行くんですけれども、それを成し遂げることで、「最後までサイクリング出来てよかった。シスター、ありがとう。」って言ってくれるようになる、汗をかいて、自分が目的地に着いたってことが自信になるし、生きる力を育てるんです

出来るだけ楽しいことをして、14歳から16歳ぐらいのこの思春期の間に、暗い気持ちで卒業させたくない、こんなところに居たっていうよりか、こんな楽しいことをいっぱいやったんだっていうことを以て卒業していけば、自分の人生の1コマに対して、暗い人生はないだろうと思っています。

子どもは「差」に非常に敏感です。そのため、年代が違う子でも、お弁当のおかずが違わないように、何を入れたか紙に書きましたし、お菓子も1グラムも違わないように量ってから配りました。そういうふうにシスターはなんでも平等にしてくれると信頼してくれることで、こちらの言うことをよく聞いてくれるようになりました。

それからは「バカ野郎、くそばばあ、早く死ね」と言わなくなりました。自分の産んだ子でもないのに、本当に腹が立ちますけれども、それしか自分の親に対するうっぷんがないんですね。だから私は、世のお母さんに、どんな子でも可愛がって、兄弟が多くても差がないように育てて欲しいなぁって思っています。

それから子どもはお母さん、どんなことがあっても、自分の胸の中で育てて欲しいと願います。お母さんの鼓動と子どもの鼓動が合致することによって、愛が芽生えるんです。お母さんの胸を感じたことのない子はすごーく荒れるし、話していても愛が通じないんですね。そうじゃない子は素直になんでも聞けるところがある。

そして、小学校に上がるまではどんなに貧しくてもいい、お水を飲んでても少しの物を分け合ってでも施設に預けないで欲しいと思います。事情のわからない小さな子が泣くと、胸が張り裂けそうな思いがします。責任の重い仕事を神様からお預かりましたので、ふたつの通信制の大学で社会福祉を学びました。今、教え子の坂上さんはドンボスコの精神をついで、素晴らしい仕事をしているなあと思います。自分たちの境遇の経験から、病気の子ども達のために尽くして下さっていて、ありがたいと思います。

皆さまが坂上さんを助けて下さっているんだろうと、本当に感謝しています。これからも助けてあげて下さい。

{%クローバーwebry%}今回は、「愛を感じる触れ合いが大切」このサブタイトルに心をギュッと捕まれ参加しました。私は今、子どもと関わる仕事をしていていろんな壁にぶつかります。子ども本人の行動の問題、母子関係の不安定さ、虐待の疑いなど、子どもの発達を促す関わりをしていく以前に、その子がおかれている環境にも目を向け、きめ細かな支援が必要だと感じでいました。そうは思いつつも、自分の関わりはこれで良いのか?と不安になることも多々あります。安定した母子関係を築くことが、子どもにとって大切なこと。小さいうちにたくさん愛されること。と理屈はわかっていても、いろんな親子関係、家庭の事情がありなかなか思うようにはいきません。そんな中での三戸シスターのお話しは、私が自分の立場でなにをするべきなのかを教えて下さったような気がします。

「子どもの心の中を良くきいてあげること。子どもが愛されていると感じられるまで、愛を与えること」とシスターは教えてくださいました。仕事も病院ボランティアの時も、時間は短くとも子どもを信じ、愛し、大切に接していきたいと思ます。初めてお会いしたシスターは、ちょっとした会話の中にも、人に対する温かさが一杯で、80代であることをまったく感じさせないユーモアな面もあり、とても魅力的な女性でした。そして、なんとなく三戸シスターと坂上さんの物の考え方や、雰囲気が良く似ていることにも気付き、なんだかあったかい気持ちになりました。

私もシスターのように年齢を重ねても凛として、夢をもてる素敵な女性になりたいなぁと思いました。 保育士・宮崎

{%春webry%}今日のシスターのお話しは、とても興味深く面白かったです。時折思い出し笑いをしながら、子ども達のエピソードをそれは楽しそうにお話しされる姿に、深い愛情を感じました。またユーモアたっぷりのシスターのお話しが、途中から坂上さんの普段の話しぶりとダブって、「さすが坂上さんを育てた方」と妙な感心をしながら聞いておりました。私は息子が1人おります。我が子だからこそ愛情を注げますが、他人様の子を我が子を同じように愛せるかと言われれば、到底自信がありません。シスター達がどの子にもたっぷりの愛情をかけて育てられることを伺い、本当にすごいことだと思いました。養護施設で育ったお子さんは、家庭の中で育った子ども達に対して引け目や劣等感を感じることもあるでしょうし、うらやましいという感情もあることと思います。けれども、シスター達が、家庭の子どもが行けない所まで子ども達を連れて行き、子ども達のために尽くし、Sホームで育ったことに誇りを持つことに尽力されている様子を伺い、私は全然足りていないなあと反省しました。自分の子育てを見つめ直すよい機会となりました。今からどれほど取り戻せるかはわかりませんが、なるべく楽しい思い出が多くなるように、いろいろなことを経験させたいと思います。84歳と伺いましたが、考え方がとても柔軟でいらして、凛としてユーモアがあって、はきはきとお話しされるお姿がとっても素敵でした。どうぞいつまでもお元気で子ども達を見守って下さいますこと、お祈り致しております。今日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。がらがらどん  佐藤 

{%チョウチョwebry%}車で送迎係を担当させていただいた私は、「がんばれ子ども村」でのお話はもちろん、往復の道中でのお話、Sホームや修道院、礼拝堂の見学も大変有意義な体験でした。

 重厚なレリーフがずらりと並ぶ礼拝堂は静寂そのもので、自然と手を合わせたくなる厳かな気持ちになる場所でした。お願い事が叶います、と言われたものの、“自分ではないだれか”のために日々心を砕いているシスターを前にして、何か個人的な願い事は憚られる気がしました。 シスターのお話の中で、「若くして独立しなければならない彼らに逞しく生き抜く力を授けるために非常に多くの体験を仕組んだ」という言葉は、育児の神髄に関わる話だと思いました。とかく若い親は、失敗をさせまい、傷を作らせまい、と先回りをすることが多く、歯痒い想いをしています。失敗を経験させないのではなく、次は同じ失敗を繰り返すまいと知恵を絞らせるのが親の仕事だと思うのです。体も心も傷はいずれ癒されます。そして、傷ついた場所は太く逞しくなっているのが世の常だと思うのです。それを確固たる信念を持って貫いておられる姿に唯々感銘しました。 家庭じゃなくたって、こんな楽しい体験をしたんだ、という思い出を作りたくて、様々な工夫を凝らしていらしたお話は、このボランティアを立ち上げた坂上さんの願いに通じるものがあり、なんだか嬉しくなりました。 帰りの道中のシスターと坂上さんの楽しげな思い出話に、かつての“和子ちゃん”のルーツを思い浮かべながら耳を傾けたのも、貴重な体験でした。 シスターのまだまだやりたいことがある、という力強い言葉に励まされました。どうかこれからも、坂上さんを、ボランティアを見守っていただきたく存じます。本当にありがとうございました。山本 

{%チョウチョwebry%}長時間お疲れの様子もなく、「養護施設でこどもを育てていくのに大切なこと」という重いテーマを、楽しい思い出話を織り込みながら聞かせていただき、シスターの大きな愛情を感じました。

 自分の体力、工夫、知恵をフル活用して徒歩旅行を成し遂げた子供たちの達成感、満足感がいかに大きなものか、それを確信して子どもの背中をおして実行させたシスターの勇気と愛情に敬服します。家庭のこどもは必要以上に親の庇護を受け、生きる力を削がれている。自分の反省も含めてそう感じました。 坂上さんの力強い生き方は、ホームで育まれたのだと、お話をお聞きして納得しました。 体験することの大切さ、音楽、演劇で感性を育てることがいかに心を豊かにして自分の自信となるか、ゲームでの仮想体験が遊びの中で育つ今の子どもたちが心配です。「相手が本当に愛されたと思えるだけ忍耐して愛しなさい」この言葉の実行は、本当に難しいけどすべての子育ての基本だと思います。シスターの大きな抱擁力と愛情で育てられた子どもたちは、困難な生い立ちを抱えていても幸せだと思いました。 古賀

{%クローバーwebry%} 私は今、幼稚園で園児のサポートとして勤務しておりますが、園には、養護施設から約10人の子どもたちが通っています。集団で登園してきますが、靴を履き替えお部屋に入るところから手のかかる子が多い為、「一日を気持ち良くスタートするには、どんな言葉で迎えてあげれば良いのかな…」と、朝の迎えは私自身の課題にもなっていました。シスターのお話しからヒントをいただきました。子どもたちに愛が伝わる言葉で丁寧に、そして、動物(亀やうさぎがいるので)を取り込みながら、子どもたちの心に寄り添う言葉をかけていきたいです。 私自身(信者ではありませんが)幼稚園から15年間、カトリックの中で教育を受けました。神さまに祈るということは、私にとって日常で、嬉しい時・辛い時…考えてみるといつでも神さまにお祈りしています。祈りは心の支えになるので、全ての養護施設にシスターがいてくださったらいいのに…と思いました。 黒板に書いたメッセージを、高校生が「愛する」という文字だけ消さずに残したというお話しは、印象的でした。反抗期,思春期の年頃は難しく本当に大変ですが、嫌な言葉にカリカリ反応せず、しっかり愛し続ければ、必ず子どもたちに愛は伝わるのですね。『愛する』を消さなかった高校生が、とても愛おしく感じます。 素晴らしいお話しを本当にありがとうございました。斉藤

{%クローバーwebry%}私は水戸シスターのお話で、「子どもの心の話を聞いて、理解してあげることが大切である」という言葉が一番印象に残っています。私は現在大学生ですが、保育者を目指した当初から、子どもの心に寄り添える人でありたいと考えており、日々の子どもとの関わりの中で、一人一人の子どもと向き合って気持ちを受容することを心がけています。しかし、実際の保育現場では目先の出来事や様々な対応に振り回され、子どもの心に寄り添うとはどういうことなのだろうか、と悩んでいるところでした。保育現場における自分の行動や言動を振り返ってみると、子どもたちに決まりを教えたり禁止させたりする言葉を多く使ってしまっており、逆に子どもたちの気持ちや子どもたちの心から生まれたアイデアを生かすことができていたのだろうかと今まで見えていなかったことが見えてきました。水戸シスターは「子どもは大人以上に良い考えを持っている」とおっしゃっており、子どもたちの行動の裏には純粋な心があるのだということを教えてくださいました。 私は病棟保育士を目指していますが、病棟保育においても「子どもの心の話を聞いて理解してあげる」ということは非常に重要なことだと思います。発達支援を行ったり、生活援助を行ったり、遊びを提供したりすることはもちろんですが、子どもが心の内に抱えているものを打ち明けたいと思ったときに打ち明けられる相手がいるということが子どもの心の支えになると私は考えます。これからもガラガラドンでの活動や子どもとの関わりを通して、私なりの子どもの心への寄り添い方を模索していきたいと思います。本当にありがとうございました。 溝部

{%クローバーwebry%}私は、仕事においては大変恵まれた環境におり、本当に元気な子たち、よく協力して下さる保護者の方たちに囲まれ毎日生活をしているため、シスターがお話して下さった私が普段の生活で関わらない子のお話は本当に勉強になりました。そして、お話の中には遺憾な話もあり、それに対しては大変胸が苦しくなりました。

また、三つ子の魂百までのお話は特に印象的で、早速、今日より仕事で実践していきました。今後も、保育者として言動には重々に気をつけ、可愛い子どもたちを愛し、丁寧に保育ができるよう心がけたいと考えています。

そして、出来る限り多くの子どもが幸せになることを切に祈り、その援助をする大人に自分自身が早く近付けるよう、勉強し実践して参りたいと思います。また、坂上さん率いるガラガラドンにも縁あって所属させて頂いていますので、これからも出来る範囲で頑張っていこうと思います。話は変わりますが、自宅に戻ってから、母に先日の勉強会の話をしました。私は知らなかったのですが、どうも遠い親戚がかつてSホームの主治医だったようで、驚き、世界は広いようで狭いとはこの事だと実感致しました。た機会がありましたらお目にかかりたく思います。本格的な夏が始まりましたので、どうぞお身体ご自愛下さいませ。篠田

{%クローバーwebry%}日本中を子どもたちと歩いて旅をしたというお話にはとても驚きました。確かに施設にいる子どもたちはそうでない子と比べて自尊心が低くなってしまうから、そうならないようにすることはとても大切なことだとは思っていましたが「他の子どもたちができない体験を」ということでこのような旅を行うことは普通考えつかないし、実行もできないと思います。それを実行してしまう決断力や行動力にとても感激しました。きっと子どもたちにとっても貴重な体験になり、その後の人生に大きな影響を与えたのだろうと思いました。また、施設にいる子どもたちの家庭背景が時代によって異なっているように、子どもたちは社会の影響を大きく受けるのだなと改めて感じました。一人ひとりの子どもたちと向き合う時、その子のことを理解するのもとても大事ですが、同時にその子の背景にも思いをはせることにも気をつけていきたいです。今回は貴重なご講演本当にありがとうございました。能澤 大学院生

{%クローバーwebry%}「相手が愛されていると感じられるまで愛しなさい」というお言葉に、はっとさせられました。相手をよく見て、相手の気持ちになって伝えること。その繰り返しが信頼を生む。言葉でいうのは簡単ですが、それをずっと続けていくのは大変なご苦労だったと思います。でも、「こんな子どもがいてね。子どもって本当におもしろいんですよ」と楽しそうに語るシスターは、とても素敵でした。動物とのかかわりを通して、愛することを学んでいく子どもたちのお話には涙がこぼれました。私が憐れんでいた子どもたちは、シスターの愛によって、私の知らないことをたくさん知って大人になっていくのだろうと思いました。私などはシスターには遠く及びませんが、前に進もうとしている人たちの後ろをちょっと支えたり、一緒に進むようなことができたらいいのかな、と感じました。毎週いろんな子に会って、「なにして遊ぼうか」と聞いて、ゲームをしたり、絵本を読んだり、ものを作ったり。そうやって、子どもたちの心に、少しでもあたたかい風を届けたいと思います。田生 

{%リボンwebry%}「こんなところに居たっていうよりか、こんな楽しいことをいっぱいやったんだっていうことを以て卒業していけば、自分の人生の1コマに対して、暗い人生はないだろう」」というシスターの言葉は病気の子どもに通じるものがあります。つらい、苦しい、不安、そんなときこそ、楽しい経験は生きる力になるのです。

三戸シスターはわが恩師。私は東京オリンピックの年、1964年、小学校5年生でしたが、それから19歳まで、シスターのホームで育ちました。聖歌隊はよい思い出です。当時、NHK児童合唱団の指揮者の富田先生のご指導のもと、発声練習もコールユーブンゲンやコンコーネなど教則本を使って、本格的な合唱団がありました。ミサ曲はラテン語で、私はとくに宗教音楽が好きでした。演劇も全員が劇をやることになっていました。山中湖畔に林間学校があり夏休みをそこでひと月過ごしました。登山、キャンプ、フォークダンス、楽しい経験をたくさんしました。この経験が今のNPOにつながっています。この保育研究会では初めてシスターのお話を聞いたというガラガラドン。心に滋養をあたえ、これからもボランティアのスキルを磨き、高めていきましょう。坂上和子