病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

過去のブログはこちら

「退院します。お世話になりました」ママからの手紙

2013年1月に入院してきた1歳、白血病ダウン症の坊やがいました。2月に病室を訪問するようになり、この8月末で退院しました。ママから頂いたお手紙をご家族の了解を得てお知らせします。活動の意義をぜひ家族からも伝えてほしいということで写真の掲載も許可をいただいて掲載いたします。 {%メールdocomo%}坂上先生 退院決まりました。8月24日に退院しますと喜びの報告をしたばかりで数日、心配していた通り、好中球2%事件で、退院が延びましたが、明日退院が本当に決まりました。 思い返せば、雪の降る寒い1月に白血病になり、(東北のA市)に帰ることも白紙、何もかもバタバタで、押しつぶされる不安の中、入院生活は幕を開けました。 迅速な医師の処置で、すぐに白血病の治療は始まりました。寛解導入は副作用も強く、見るからにダルそうにし、吐き気や下痢で苦しむ息子を見て代わってあげられるなら代わりたいと思いました。寛解導入が終わって数日後、ずっと続く下痢のせいで感染症にかかりました。40度の熱が3日続き、手足は冷たく土色でふるえながら泣く息子の顔が今でも脳裏に焼きついています。 このまま助からないかと涙した日々が、この入院生活でいちばんつらい時でした。 重箱の隅をつつく様に医師は手をほどこしてくれましたが,後は本人次第という状態でした。どんなに優れた抗生剤でも、人間の持つ免疫力や好中球には敵わないと先生が言う様に、早く好中球が上がってくることを願っていました。 4日めからは熱も38度まで落ちつきましたが、この熱も2週間続きました。 息子の体調も落ち着き、主人がA市で生活することになった時、私はますます不安になりました。寛解導入の治療がちょっと大変なことばかりだった為です。実家は先の地震津波をうけ被災しました。私の周りには夫も祖父母もおりません、その時に、遊びのボランティアのことを伺い、藁にもすがる気持ちで、坂上先生にメールしました。 初めのうちは、体調もすぐれず、ダルさがあったのか、寝転んだまま遊ぶことが多かったのですが、治療が進むにつれ、遊びもレベルアップしていくのが嬉しかったです。  ボランティアの学生のMさんもとても良い方で、毎回丁寧な連絡帳をいただき、読むのが楽しみでした。息子もボランティアさんが大好きで、一緒に遊ぶ時の表情はいつもニコニコ、キラキラしていました。息子にとって、この遊びの時間は本当に大切な時間だったと思います。皆さんにかわいがって頂いて、私もうれしかったです。7か月の入院生活、息子は笑顔を絶やさず、本当に良くがんばりました。大変なことはあっても、住めば都と言いますが、入院生活が日常になり、私も前向きにがんばることができました。もちろん、これは坂上先生やボランティアさんが私にくれたリフレッシュの時間が大きいです。  坂上先生は、家族の様に、私や息子を心配してくれて、ときにサンドイッチや、おにぎり、サラダなどを差し入れてくれて、家庭の味が心に染みました。本当にありがとうございます。とっても、おいしかったです。  私の母も、先生に感謝していました。祖母も毎日ボランティアさんが書いてくださった「連絡帳」を読んは成長を見守ってくれました。  身近にサポートできる家族がいない入院は、母親にとって負担が大きいです。治療する病院がここで本当にラッキーでした。この活動が他の病院でも出来たらどんなにいいだろうと思います。坂上先生は大変な思いをしながらも、この活動を続けてくれました。一粒の麦は地に落ちて、死ねば多くの実を結ぶ。この聖書の言葉通りだと思います。 ガラガラドンの活動はこれから先も全国に広がっていくと思いますし、そう願っています。  退院しても、通院は続きますが、息子の人生を豊かにできる様に、自宅でも大切に育てたいと思います。坂上先生と出会ったことも大きな縁です。私にできることは本当に微力なものですが、いつか恩返しがしたいです。そして、治療がひと段落したら実家にもどります。いつかA市にも遊びにいらして下さい。家族みんなでおもてなし致します。  ガラガラドンのみなさま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。2013年8月27日 母より 坊やと遊ぶボランティア① いないいないばあだ大すき
画像
坊やと遊ぶボランティア②おもちゃにかこまれて
画像
坊やと遊ぶ坂上代
画像
  ママに差し入れ 
画像
ママに差し入れ
画像
遊びのボランティアがこの間応援した日々は 2/23 3/3 3/5 3/14 3/16 3/19 3/23 3/26 4/6 4/10 4/13 4/17 4/20 4/24 4/27 5/1 5/8 5/11 5/15 5/18 5/22 5/25 5/29 6/1 6/5/ 6/8 6/12 6/15 6/22 6/26 6/29 7/3 7/6 7/10 7/13 7/17 7/20 7/24 7/27 7/31 8/3 8/7 8/10 8/21 8/24 この坊やと家族に合計45回訪問しボランティア延べ90人が応援しました。坂上記