病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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大学院生やってます

 

武蔵野大学大学院人間社会研究科実践福祉学専攻 修士課程2年 坂上和子(60歳)

入学式には孫もきてくれました

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2014年9月9日 遅ればせながら大学院の中間報告をします。

この大学は働きながら通えるように18時半から授業が始まります。昨年春に入学し、今修士課程2年。大学院では最低30単位が必要ですが、1年で8割ほど単位を取得しました。去年は週5日、毎日通い、猛烈にしんどかったです。レポートの提出では、先生に「これ、レポートじゃありません」ってつっかえされたりなんかして、ヒイヒイいっていました。

今は修士論文が佳境に入ったところです。「子ども病院におけるボランティアコーディネーターの役割と課題」これが私の研究のテーマ。

このテーマにたどり着くまでも紆余曲折があったのですが、それを話し出すと止まらないので今回は省略。

全部の子ども病院をまわるのはとても無理なのでそのうち小児がん拠点病院に指定された5つに絞りました。このうち、コーディネーターという肩書きもっている人は二人だけ。他は兼任ですが、兼任職員にもインタビューをしました。インタビューはすごく勉強になりました。頭で考えていることと実際に現場にいって、聞いてくるのとでは全然違うんだなあと改めて感じたことです。

インタビューに関しては一部を除いて、すごく協力的。「よく、聞きに来てくれましたねえ」ってウエルカムムード。こっちも身を乗り出して聞いてしまいました。子ども病院にどんなボランティアが何をしていて、コーディネーターはどんな仕事をしているか、みなさん、知りません。なぜなら、先行研究がないからです。こども病院には遠くから難病の治療のために通ってきている家族が多くいます。長くなるほど、病院は生活の場です。過ごしやすく、癒される環境作りのためにたくさんのボランティアが働いています。そのボランティアたちが働きやすい環境を整えていくのがコーディネーターの仕事です。今回話を聞いた専任のコーディネーターさんは、二人とも前任がおらず、「私が初めてなんです」とおっしゃっていました。

5つの子ども病院はいずれも300床を超える大きな病院なので、ボランティアの数もかなりな数です。問題が起きたときの対応、安全対策、リスク管理など気をくばりながら、一方で、無償で働くボランティアへの気配り、モチベーションを高めることも大切で、なかなか難しい仕事だと思われます。高度医療の子ども病院で暮らす子どもと家族のために、ボランティアコーディネーターがその役割をどのようにして自覚していくのか、そのプロセスに焦点をあてて、研究します。二人のコーディネーターさんには共通の輝くオーラがあって、仕事をとても楽しんでいました。そのエネルギーに圧倒されました。この方々のエネルギーはどこから来るんだろう?元々エネルギーのある人が着任したのか?それともエネルギーが湧いてくるのが子ども病院ってとこなのか?

研究で大切なことは、この研究が社会にとって意義がある、役に立つかということです。私は全国のこども病院にたくさんのボランティアがいて、子どもたちやお母さんたちに幸せを運んで欲しいと願っています。そのためにコーディネーターはとても重要な役割があり、論文でそれを明らかにしたいと思っています。

ところで、聞いた話をどうやって論文としてまとめるのか。ここが一番肝心なところです。分析方法はグラウンデッドセオリー法という質的研究法を用います。この研究会にも足を運びながら、いよいよこれから分析に入るところです。登山で言えば5合目くらいでしょうか。この先から一気に急峻な登りになるような感じ。年も年だし、油断せず、滑落しないよう、ガラガラドンの力を借りて、頑張って論文山に挑戦します。

以下1年時の履修科目

-1年前期の履修科目-9科目

月曜「社会福祉原理研究」

火曜「子ども家庭福祉研究」「社会福祉調査基礎演習」

水曜「ソーシャルワーク研究」

木曜「スーパービジョン特論」

金曜「チームアプローチ・ケアカンファレンス・ファミリーソーシャルワーク特論」(ターム)」「医療福祉研究」

-1年後期の履修科目- 6科目

火曜「コミュニティアプローチ特論」「グループワーク特論」

水曜「組織マネジメント特論」

木曜「子ども家庭福祉事例研究」

金曜「ファミリーソーシャルワーク特論」「医療福祉研究」