病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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はじめのい~っぽ

{%万歳webry%}このブログは高度医療の小児病棟で病気の子どもと遊ぶボランティアの話です。私たちの願いはこの活動の意義が理解され、全国の病院に広がることです。

遊びのボランティアが産声をあげたのは、東京・新宿にある国立国際医療センターの小児病棟です。グループの名前はガラガラドンと言います。1991年にスタートして17年がたちました。

活動日は毎週土曜の午前中、10人前後のボランティアがやってきて、ワイワイガヤガヤ、にぎやかです。ボランティアは大学生が半数を占めていますが、主婦や教員、造形画家、消防士、保育士、退職した人、現役の社会人も参加しています。

「ボランティア、私にも何かお手伝いできるでしょうか?」

最初は誰でも緊張して、おずおずと問い合わせて来る人がほとんどです。ボランティアをしたい人と子どもをつなぐのが私の役割で、

「幼児室の赤ちゃん、抱っこしてあげてください」

「2歳のみいちゃんが個室で待ってます。アンパンマンのキーボード、パズル、お絵描きとか大好きだからこれで遊んであげてね」

「高校生のこう君、先週は木村君と将棋さしてたけど、ダイヤモンドゲームとオセロとトランプも持っていってみて」

私が国立国際医療センターの子どもたちに出会ったのは20年以上も前です。その頃、プレイルームにはおもちゃもなく、1人でテレビを眺めている子どもたちの姿がありました。訪問保育士として、病気の子どもがこんな寂しい環境に置かれていることに胸が痛みました。

病院には高度医療を受けるために、家族や友達と別れ、孤独な入院生活を送る幼い子どもたちが少なくありません。付き添いのお母さんは、母子だけの煮詰まった環境に深刻なストレスを抱えています。看護師さんは治療に追われ、子どものそばにゆっくり座って遊び相手まではとても手が回りません。そうした医療と福祉のはざまにいる子どもたちに、おもちゃや楽器、手芸、工作、ゲームなどを運んで遊ぶのが遊びのボランティアです。 これから小児病棟で出会った子どもとボランティアのお話をぼちぼちしていきます。ご期待ください。{%拍手webry%}