病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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ぼくのもブログにのせて!! クレヨンくん1

2010年2月24日10時半から12時

 10歳A君、個室の平日訪問の会話ー

 「A君、ブログってしてる?」

「ううん、」

「みんなが読める公開の日記みたないもの 普通自分の日記はみんなに内緒にするでしょう?そうじゃなくてこんなこと思っているんだとかをみんなに知ってもらうのね。A君は何か、みんなに知ってもらいたいことってある?」

「そうだなあ、病院をいやなイメージで、かわいそうとか思っている人っているかもしれないでしょう?でもけっこうおもしろいってことあるっていいたいな~」

「それ、話してくれる?」

「ぼくのもブログにのせてくれるの?」

そしてA君、言いました。

「病院ではときどきいろんな行事があるでしょう。夏なら夏まつり、10月にはハロウィン、12月はクリスマス会、この間は節分があった。そのときに先生たち(お医者さんたち)がすごく面白かった。ハロウィンのときは顔や坊主頭をオレンジいろに塗ってかぼちゃになったり、黒い帽子に黒い服を着た魔女もいたし、それからフランケンシュタインとかもいて笑っちゃうよ。節分がとくに。先生たちが赤、青、黄色を顔も腕も足にも全身に塗って、手に金棒。「もうよくやるよな~って感じ」。

「だって、先生たちの普段の格好は白い白衣だし、いつもとまったく違うんだ。それに普段のときは聴診器とか注射とかそれは必要なことだとわかっているけど、いやなものを持ってくるでしょう。でも行事遊びのときはおかしとか、プレゼントとか、金棒とか、そういういつもとぜんぜん違うところが面白いんだ。それでぼくは笑ってしまう。そして先生たちがぼくたちを楽しませようとしてくれることがわかって嬉しいよ。ぼくは10月から入院していて、その前にも長く入院していたし、病院はいやなこともあるけど、今回の入院では楽しいこともあるなって。でもそういうことってみんな知らないと思う。それを知って欲しいなって思う」

「ふんふん、じゃあそれをブログに書いて欲しいの?」

「うん!」

匿名にする?すきな名前でもいいよ」

「じゃあクレヨン」

(病棟行事は年に3回程度だったが、09年4月から毎月行事をすることになっった。これは医療スタッフとボランティアが協力しあって企画から進行、反省会までを行っている。家族、子ども、病院、ボランティア、みんなに大好評)