病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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お母さんに息抜きの時間を

2013年6月17日(月曜) 以下お母さんからのお手紙(通信51号に掲載) クリーンルームでガウンとマスク手袋を着用してたくさんのおもちゃを運ぶ遊びのボランティア (この間ママはお出かけ)
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{%女の子ロングdeka%}2013年1月に急性骨髄性白血病で1歳3ヶ月の息子が入院することになり、母親の私も一緒に病院生活が始まりました。不安な気持ちのまま治療が始まり、初めての化学療法で小さな息子は見ているのが辛くなる程、嘔吐・下痢・高熱が続き、ただ付き添うだけしか出来ない私の無力さを感じました。  第1クールの治療も終わり、息子の体調も落ち着き、主人のみ地方で生活することを決めた時、主治医の先生からガラガラドンの紹介を受けました。留守な家の様子をたまには帰って確認したい、息子もずっとベッドの生活はストレスが溜まるので、遊ぶボランティアの活動に興味がわき、すぐにお願いしました。息子はダウン症候群として生まれたので、成長がとてもゆっくりです。そのことも踏まえて、息子に合わせた遊びを考えて下さることも、とてもありがたく思っています。手遊びが大好きなので、一緒に歌って踊ったり、息子にとってこの時間は一番の楽しみの時間になりました。坂上先生、溝部さんのことを息子は覚えていて、病室のドアから顔が見えると興奮気味で二人を歓迎します。一緒に遊んでいただくようになってから、息子にも笑顔が増え、色々な事に興味を持つようになり、成長にも良好な気がします。月に一度、主人が東京に来た時には、NPOが発行して下さる連絡帳を読み、遊びの様子を知り、一日一日と成長する姿を嬉しく感じているようです。この連絡帳は、離れて暮らす私の家族、九州にすむ主人の母にもコピーをして送りましたが、元気に遊ぶ息子の様子が伝わり、大変喜んでいました。病気と闘うことは、子どもはもちろん辛く大変ですが、支える家族の力が必要です。ずっと病院に篭っていると、付き添う母親の私もストレスが溜まります。近くに家族がいない為、土曜日と平日の週に2回、息子を安心してまかせ、用事や息抜きできる時間は本当にありがたいです。外に出てゆっくり食事をしたり、買い物に出たり、私の心の健康が保たれているのは、この時間のおかげです。 第2クールからの治療は副作用も強く出なかったので、好中球が下がり、感染に気を付けなければいけない時もありましたが、元気な時は遊んでいただきました。何より、一番楽しみにしているのが息子なので、マスク・ガウン着用で感染に気を付けて下さっているので、私も安心して遊んでいただけています。 息子が入院して4ヶ月が過ぎました。化学療法の治療も残すところ、あと1クールのみとなりました。この4ヶ月の間につかまり立ちが出来るようになり、ますます活発になってきました。病院のスタッフの方々のサポートと、ボランティアの支えがあってここまでくることができました。みんなで息子の成長を見守り、一緒に喜ぶことができることは幸せなことです。私も息子も笑顔で過ごせるのは、この活動のおかげです。本当に感謝しています。残りの治療を終え家に帰ることが目標ですが、ボランティアの方々にお会いできなくなるのも寂しく思います。息子ともう少し頑張りますので、これからも宜しくお願いします。2013年5月25日