病気になってもいっぱい遊びたい

私達は、病院で子どもと遊ぶボランティアです。退院してからも出会いの場を大切にしています。

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伊豆高原で子どもたちと過ごした夏休み2

2011年7月24(日)~25日(月) 

昨年に続き、「がんばれ子ども村」から伊豆高原のホテルに難病の子どもと家族を招待していただき、7家族、19人が「アンダ別邸伊豆高原一碧湖ホテル」に行きました。そこに4人のボランティアも同行。

館内にはカラオケ、卓球、漫画、サーカーゲーム、ダーツなどがあってたのしんだ。周りは森。夜は外で、きもだめし。ここに集まった子どもたちは白血病など重い病気で4か月から3年近く入院していた元患者。「帰りたくな~い」って。

以下同行した子どもやボランティアの感想。

森の中で「勝ってうれしい~はないちもんめ」

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一碧湖であひると遊ぶ子どもたち

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僕は国立国際医療研究センターで2年半治療を受けていました。昨年に続き、今回もまた御招待していただきまして、本当にありがとうございました。この旅行でしか会えない人が多いので、久々に会って色々話したり、遊んだりする事ができ、とても楽しかったです。それにまた僕の誕生日が重なって、今年もみなさんに祝ってもらえて幸せでした。また来年も皆で行けたらいいなと思っています。ホテルの皆さま、ありがとうございました。そしてボランティアさん達もお疲れ様でした。ボランティアさん達が、帰りの電車で眠そうにコクコクなっていたのは納得できます。これはボランティアさんあっての旅行だと思いました!本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。坂上さん、岡部さん、川波さん、篠田さん、ありがとうございます。特に篠田さんにはいっぱい笑わせてもらったので楽しかったです。またよろしくお願いします。22歳 K

今年、初めて旅行に参加。子ども達とは全員面識がありましたが遊んだ回数が少なかった子もいて、ちょっと緊張。でもみんな私の顔を覚えていてくれていたみたいで、すぐ溶け込むことができて安心しました。

ホテルでは露天風呂に美味しいお食事、ゲームに遊び三昧。ホテルは施設の中やアメニティが充実していて子どもから大人まで楽しめました。また、スタッフの方の対応もとても親切でした。普段は仕事に追われる日々ですが、子ども達と一緒になって私も遊び尽くしました。今は私、社会人になりましたが、学生の時に一緒に遊んだ子どもたちがいました。こうして退院してからも繋がりが持てるのがガラガラドンの特徴だと思います。入院中ボランティアとの信頼関係が濃く、辛い入院生活の中で子どもにとってボランティアの存在が大きかったからではないかなと思います。入院中の姿を知っているだけに、子ども達がこんなに元気になったことを嬉しく思います。また子どもたちが12時にボランティアの部屋からしぶしぶお母さんに促されて自分の部屋に戻ると、今度は真夜中のボランティアの会が始まり、お互いの人生を語りました。あっという間の熱い2時間半。普段のボランティア活動ではゆっくりお話する時間がないので貴重な時間でした。

私は翌日仕事で朝、一足先に帰りましたが充実した伊豆旅行でした。またこのような企画があればぜひ参加したいです。子どもたちやご家族、ガラガラドンの皆さんとの出会いに改めて感謝です!!ご招待下さったがんばれ子ども村、ホテルの皆さま、ありがとうございました。川波

 今回、初めてこのキャンプにボランティアの一人として参加した。代表の坂上さんからのお誘いで概要だけを知り、「はい、行きます。」と即答したものの、どんな場所でどんな事をするのか、誰が来てどんな事が一緒に出来るのか、全くイメージが湧かずにいた。だから、正直こんなにも楽しくて充実した一泊二日が過ごせるとは夢にも思っていなかった。もしかしたら、大学四年間で行ったキャンプ(野外キャンプの引率を年に2~3回行っていた。)以上に記憶にこれからも残るものになるかもしれないといっても過言ではなかった。 

では、何がそんなにも私の心に刻まれたのかというと、それは、子ども達の笑顔だった。

実は、私は、彼らの過去を知らないでいる唯一のボランティアだ。

だから、話を聞いて、「ああ、そうだったのか。大変だったのか。」と思う事しか出来ない。

けれども、こうして、今元気で遊んでいられる事は、(誤解を招く表現になってしまうかもしれないが)何にも変えられない奇跡なのではないかと思った。

(あくまでも私の考えにすぎないのだが、)私達は「必然」の中で「奇跡」を生みながら

生かされている。だから、こうして、出会う事も、出会った先で互いを知り、互いを認め、互いを大切にする事は奇跡なのではないかと、私は思う。

今回のキャンプでは、色々な家族に出会った。各家族とは十分に話す時間はなかったが、それぞれに想いを抱え、前を向いて歩いている姿が見えた。

また、「子どもってこんなに優しかった?」と疑問に思える位、彼らは、互いを思いやり生きていた。そして、その友情は、宝物のようで、私からしてみれば、羨ましいほどのものであった。それは、互いに頑張ったからこそ、生まれる努力の結晶のような気がしてならなかった。この機会を提供して下さったホテル関係者の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。素敵な時間を私たちに下さりありがとうございました。そして、坂上さんを始め、保護者の皆様、そして元気いっぱいの子どもたち、ボランティアの方々、ありがとうございました。出会えてよかったです。 篠田